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News- 高知のニュース

インボイス制度始まる・県内個人タクシーは対応分かれる【高知】

10月から始まった消費税のインボイス制度。
運転手一人一人が個人事業主の個人タクシーは対応がまっぷたつに分かれています。

こちらは高知市一宮にある「高知個人タクシー協同組合」です。
現在加盟している58台のうち28台がインボイスに登録し、消費税の課税事業者に。
30台が登録をせず免税事業者のままとほぼ半々で対応が分かれています。

インボイス制度とは、請求書や領収書に消費税額などを明記し税金の流れを正確に把握する仕組みのこと。
これまでは、例えばサラリーマンが経費でタクシーを利用した場合、運賃550円とするとこのうち消費税分50円は決算時に控除され、会社側の経費負担は500円でした。
10月以降は、インボイス対応のタクシーではこれまで通りですが、非対応のタクシーでは消費税分50円が控除されず、会社側の経費負担は550円に増えます。
つまり今後、経費削減のためインボイス対応車を選択して乗る人が多くなる可能性があるのです。

(高知個人タクシー協同組合・中屋勉副理事長)
「表示灯を、免税事業者は白い表示灯に変えなさいという上部団体からのお達しがあって変えてます」

インボイス対応車は屋根の表示灯を黄色に、非対応車は白に。
さらに、ドアにステッカーを張り、利用者が区別できるようにしました。
組合・副理事長の中屋勉さんは、今回インボイスに登録しなかったドライバーの一人です。

(中屋勉副理事長)
「車に乗っていただけるお客様が、会社関係の人が少ない。それでわざわざ課税事業者になる必要がないという判断をした」

中屋さんは主にサラリーマンの利用が少ない夜間に営業していて「領収書は必要ない」というお客さんが多いそうです。
一方で、サラリーマンを顧客に持つドライバーは課税事業者となる選択をしたということです。

(中屋勉副理事長)
「お客様の会社が売上高1億円未満なら1万円未満のタクシー代のインボイスは必要ない。最初の3年でどういう状況になるのかを見ていきたい」

高知税務署のまとめによりますと今年8月時点で県内にある1万7000の課税事業者のうちおよそ8割がインボイス登録をしているということです。

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