台風6号北上 大気の状態が非常に不安定 JRなど交通機関にも乱れ【高知】
2023年8月8日(火) PM6時50分
台風6号は屋久島の東の海上をゆっくりと北北西へ進んでいます。中心気圧は970ヘクトパスカル、最大風速は30メートルです。台風が九州の西の海上を北上し高知県には9日の夕方から夜のはじめ頃にかけて最も近づく見込みです。
7日午前0時の降り始めから8日午後4時までの降水量は、馬路村魚梁瀬で412.5ミリ、仁淀川町鳥形山で296.5ミリなどとなっています。あす9日午後6時までに県内で予想される雨量は多いところで250ミリ。さらにあさって10日の午後6時までの24時間では300ミリから400ミリとなっています。気象台は土砂災害や低い土地の浸水河川の増水や氾濫などに警戒するよう呼びかけています。
大雨によるけが人などはいませんが、津野町の国道197号で土砂崩れが発生し通行止めとなっています。7日午後11時50分ごろ「車が土砂に突っ込んでいる」と通報があり警察がかけつけましたが、運転していた30代の男性は自力で脱出しケガはありませんでした。
現場は津野町役場から須崎寄りに2キロ程の場所で、土砂は30メートルの高さから崩れ2車線の道路を20メートルほど覆いました。土砂の撤去作業が進められていますが復旧のメドはたっていません。
交通機関にも乱れが出ています。JR土讃線は特急の高知・窪川間と普通列車の伊野・窪川間が終日運転を見合わせました。あす9日も同じ区間で特急は終日、普通列車は午前中の運休が決まっています。また予土線の窪川・江川崎間と土佐くろしお鉄道の中村・宿毛線は、8日・9日とも運休です。
空の便はJALの福岡便であす9日午後6時台に、高知空港を発着する2便の欠航が決まっています。