高知県警が“アポ電”の音声を公開 県内で急増「誰かにいったん相談を」【高知】
2023年6月30日(金) PM6時35分
特殊詐欺につながる恐れのある不審な電話・通称「アポ電」。高知県警が被害を防ごうと実際にあった電話の音声を公開しました。
きのう(29日)朝、南国市に住む60代の女性の家にかかってきた一本の電話。
【自動音声】
『いつもご利用ありがとうございます。お客様の電気代は未払いのため、2時間後停電となります。詳しくは1を押して担当へ繋いでください。大事なお知らせなので、至急ご対応お願いします。いつもご利用ありがとうございます』
【男性の声】
『こちら日本電気協会といいます。どういったご用件でしょうか。もしもし…もしもし。お電話つながってますか。もしもし』
女性は怪しい番号からの電話を不審に思い警察に相談。留守番電話の録音を提供しました。
電話がかかってきた女性は
「やっぱり着信が鳴るとビクッとします。留守番電話にしてすぐに出ないということと、それからナンバーディスプレーでナンバーを気を付けることやと思う」
県警によりますと今月26日からきのうまでの4日間に電力会社や日本電気協会などを名乗る電話が38件発生していて「特殊詐欺緊急警報」を出しています。
県警 生活安全企画課・山川 智子課長補佐
「どうしても犯人は焦らせたり驚かせたりということで被害者になる方の普通の精神状態でいられない状況にする。ですので誰かにいったん相談をする“こんなことがあったんよ”と伝えていただくだけでも冷却期間がおけるのでいいのではないかと思う」
県内の今年の特殊詐欺の被害額は4520万円あまり。すでに去年1年間の被害額に迫っていて県警が注意を呼びかけています。