幕末・土佐の絵師『絵金』の貴重な屏風絵が発見、修復資金をCFで募集中
2023年6月28日(水) PM7時00分
2022年3月、南国市に住む60代女性の自宅の蔵で屏風絵が見つかりました。縦およそ1.5メートル、横およそ3メートルの大作で、絵金蔵に寄贈されました。
絵の右下には「洞意」という文字が。「洞意」とは土佐出身の幕末の絵師・絵金の別名。複数の専門家が鑑定したところ「絵金の可能性が高い」と判定されました。
絵は「高砂図」という長寿祝いに描かれたもので、熊手を担ぐおじいさんや亀など縁起物が見られます。
これまでに見つかっている絵金の屏風は2つ折りでしたが今回は「六曲一隻」という6枚折りの作品で、貴重だということです。
香南市の絵金蔵は損傷が激しい箇所の修復のため、280万円を目標金額としてクラウドファンディングを行っています。
絵金蔵・中西洸太朗さん(学芸員):
絵金の作品としては初めて六曲一隻の高砂図の作品が見つかりました。とても貴重なものとなっております。ぜひ皆さまのご協力のほど、よろしくお願い申し上げます
クラウドファンディングは8月15日まで行われ、目標を達成した場合は来年1年かけて修復し2025年の絵金祭りの時期に一般公開する予定です。