コロナ禍の修学旅行 何度も延期の末、行き先は”県内” 子どもたち「全員で行けることに感謝」【高知】
2022年3月9日(水) PM6時50分
東又小学校6年生 東 咲陽さん
「私たちはこれから2泊3日の修学旅行に行ってきます。何度も延期になり修学旅行に行けるのだろうかと心配した時もありましたが、こうして全員で無事に修学旅行に行けることに感謝したいと思います」
きのう(8日)高知県四万十町から2泊3日の修学旅行に出発したのは、東又小学校の児童13人と興津小学校の児童1人あわせて14人の6年生です。当初は去年5月に広島へ修学旅行に行く予定でしたが新型コロナの影響で延期に。運動会や音楽祭も縮小開催。お別れ遠足にも行けなかった6年生のために、学校は県内で修学旅行を実施することに決めました。ようやく迎えた出発の朝ー。
児童
「いろんな人たちに感謝しているし、行けることがまず異例なのですごいうれしい」
「修学旅行を楽しむぞ!おー!」
初日のきのうはさまざまな体験プログラムが用意された土佐町を訪ねました。初めに子供たちが挑戦したのはご飯の釜炊き体験です。地元の男性たちから薪の割り方や火加減の調節などを習い、災害時でも水と鍋があれば野外でもご飯が炊けることを教わりました。さっそく自分たちで炊いたご飯を、地元の女性グループが作ってくれた料理と一緒にいただきます。
児童
「おいしいです」
「いつものご飯と違ってとってもおいしいです。」
お腹を満たしたあとはレジャー体験に出発です。訪れたのは早明浦ダムを活用したカヌー場。子どもたちはライフジャケットを着け、オールの操作方法を学んだあとカヌーを満喫しました。
「よいしょ、よいしょ、よいしょ」
東又小学校6年生
「最初は結構難しかったけど最後はみんなで協力してできたのでよかったです」
修学旅行2日目となったきょう(9日)。子供たちが向かったのは室戸市の「廃校水族館」です。ここでは魚のエサやりやウミガメの甲羅の掃除などを体験しました。県外での旅行はかないませんでしたが、子供たちは仲間と同じ時間を過ごせる喜びを改めて感じたようでした。
児童
「県外行けないのは残念ですけど、高知県内でも知らない色んな魅力を再発見できたんでうれしいです。」
東又小学校 須藤美香校長
「本当に今までにない体験を色んな場所でさせて頂いて子どもたちも私たちもとても満喫できました。」
あす(10日)は高知市内で高知城などを巡り、四万十町に戻るという事です。