画像

  • 画像
  • 画像
  • 画像

News- 高知のニュース

皮まで甘い!山北の「フルーツキンカン」父の遺志を継いで「苦いイメージ変えたい」【高知】

1本の木にたくさんの実を結ぶキンカン。「金」色の「柑」橘という名の通り、つやつやと黄金色に輝いています。高知県香南市の山北地区では8軒の農家がキンカンを栽培していて、1月4日に収穫が始まりました。今年は夏の天候不順によりやや小ぶりですが、実のつきは順調で、出荷量は例年並みの7トンを見込んでいます。

味はと言うと秋以降よく晴れたため、甘みが凝縮。水はけの良い山北地区の土地も手伝って、糖度は15度以上とイチゴ並みの甘さになりました。オススメの食べ方は「まるかじり」です。

澤実生記者
「甘いです!すごい!キンカン独特の酸味がありますが、気にならないくらい皮も実も甘いです。すごくやわらかくて渋みも気にならない。これなら何個でも食べられます」

山崎淳さん
「ちょっとずつ太ってくる、大きくなってくるのを見ながらおいしくなって欲しいなと思いながら、1年かけて作ってます」

こちらのハウスで愛情たっぷりにキンカンを育てるのは農家歴15年ほどの山崎淳さん。実は山北のキンカン栽培は山崎さんの父・幹夫さんら農家仲間が27年前に、九州でキンカンの苗を購入してきたことから始まりました。その幹夫さんは5年前ガンにより他界。遺志を継いだ山崎さんはキンカンの苦いイメージを覆し、多くの人に食べてもらいたいと栽培に取り組んでいます。

山崎淳さん
「父がやっていた以上に自分もやっぱり作りたい」
「昔からあるキンカンのイメージを持った人には特に食べてもらいたい。全然違うものっていう感じで。甘いっていうイメージの方が強くなると思うので」

山北地区のキンカンの収穫は3月中旬までの予定で、県内の量販店などで購入することができます。