マグロの最高値は1本20万円!卸売市場で初市 仲買人もコロナの収束願う【高知】
2022年1月5日(水) PM7時10分
高知市卸売市場は毎年1月5日に開かれる初市で新年を迎えます。
午前5時過ぎ市場関係者らが商売繁盛を祈願して鏡開きを行なったあと、マグロの初競りが始まりました。
初競りには沖縄や和歌山産などのキハダマグロ22本が並び、仲買人たちは競り人との息の合ったやり取りで目当てのマグロを競り落としていきました。
1キロあたり3800円と去年の倍近い最高値が付いたのは48.6キロの宮崎産マグロ、1本およそ20万円です。
御年82歳の仲買人・秋山忠士さんが一目で気に入り落札しました。
仲買人・秋山忠士さん
「この出ちゅう魚で一番いいから。我々景気が良くなってくれるのがうれしいですね。」
「全体にもいいし、脂ものってるし、色もいいし」
さばいたばかりの赤身を試食させてもらいました。
中川哲記者リポート
「おいしいです。モチモチとした食感で、さわやかな香りとうまみが口の中に広がります。」
秋山さんのマグロは、すでに注文が入っている高知市内の居酒屋や旅館などで提供されるということです。
一方、こちらの仲買人の女性はきょうの初市で4本のマグロを競り落としました。
去年は新型コロナの影響で空輸便が減ったことや、太平洋沿岸に押し寄せた軽石の影響によりマグロの仕入れ量が5分の1以下に。
売り上げも落ち込みましたが、一年のはじめを景気よくスタートしたかったといいます。
仲買人・横目啓子さん
「初市やからね気持ちが高ぶってるやろ。本当はもうちょっと高く買うちゃらないかん、その品物に対してね。来年こそはもっと高く買えるように頑張る」
場内はコロナ収束を願う漁業関係者たちの熱気に包まれていました。