【高知】線路も道路も走る『DMV』世界初の本格導入前に見学会 15秒で“モードチェンジ”
2021年12月6日(月) PM5時00分
阿佐海岸鉄道のDMV「デュアル・モードビークル」は線路も道路も走行可能な旅客車両で、線路は鉄車輪とゴムタイヤ、道路はバスと同じようにゴムタイヤで走ることができます。
このDMVが12月25日から徳島・海陽町の「阿波海南文化村」と高知・室戸市の「海の駅とろむ」の間を走行します。
本格導入は世界初となるDMVを多くの人に見てもらおうと、12月6日から2日間、高知県東部と中部の市町村役場などをまわる見学会が始まりました。
高知県庁の玄関前では、浜田知事が走り方などについて関係者に質問をしていました。
浜田知事「全国の鉄道マニアの方、海外からも来られるかもしれないが、世界初のDMVと高知の美しい自然を楽しんでほしい」
線路と道路の両方を走る夢のような乗り物「DMV」ですが、マイクロバスを改造したものとあって、見た目はほとんどバス。
レールの上を走るためにはある変身が必要です。
それがバスから列車へのモードチェンジ。
車両の前と後ろからレール走行用の鉄の車輪が降りると、車両の前部分が持ち上がります。
モードチェンジの所要時間はわずか15秒。
世にも珍しい「変身」を間近で見ようと、JR高知駅前の「こうち旅広場」には50人を超える見物客が訪れました。
「バスと列車が一緒になるというのが想像つかなかったが、実際見て感動した」
「やっぱりいいね。下火の鉄道をこういう形でいかしていけるというのが、うんとえい」
DMVは7日も香南市や安芸市など県東部の6市町村を巡る予定です。