画像

  • 画像
  • 画像
  • 画像

News- 高知のニュース

実は“北海道の名付け親” 龍馬に影響与えた探索家・松浦武四郎の資料など40点展示【高知】

こちらは龍馬が長府藩士に宛て、北海道・当時の蝦夷地に新しい国を作りたいと綴った直筆の手紙です。
「北の大地」を開拓したいという強い思いが伝わってきます。

高知市の坂本龍馬記念館で開かれている特別展「龍馬と北の大地」では、龍馬に大きな影響を与えた探検家・松浦武四郎の資料などおよそ40点を展示しています。

辺境の地であった蝦夷地は1700年代にはロシア南下の脅威を受け、国防の観点から一部の知識人によって調査が進められていました。
そんな未開の地を広く一般の人に知らしめたのが松浦武四郎です。

武四郎は生涯で4度蝦夷地に赴き調査を実施。
現地の様子を書いた書籍は多くの人の知的好奇心をくすぐりベストセラーとなりました。
なんと蝦夷地を舞台にした「すごろく」まで作っちゃいました。

坂本龍馬記念館・高山嘉明学芸員
「函館を出まして海岸線を時計回りに回って函館に帰ってくる構図。海岸線を回っているという事で、所々に離島に回るルートが設定されている」

現在の「根室」のマスで止まってしまうと「国後島」や「択捉島」を遠回りしなければならないという遊び心も。

坂本龍馬記念館・高山嘉明学芸員
「現地を知っている人ならではの遊び心が詰まっていて、その辺が当時の人々にも受け入れられた要素では」

一方、こちらは武四郎が現地で得たアイヌ女性の首飾りです。
中国の古銭や日本の刀のつばが装飾されています。

実は武四郎は「北海道」の名付け親でもあるんです。
アイヌが自分の国をカイと呼んでいたことを大事にしたそうです。
国防だけではなく「蝦夷地には新しい何かがある!」と希望を抱かせる武四郎の調査に龍馬も大きな影響を受けたとみられます。

坂本龍馬記念館・高山嘉明学芸員
「龍馬が蝦夷地行きの思いを持っていたことは有名な話。これに関しては龍馬のオリジナルではなくて、沢山の先人がいたという所を知ってもらいたい」

坂本龍馬記念館開館30周年を記念する特別展「龍馬と北の大地」は12月3日まで開催されています。

最近のニュース