高知中央高校女子野球部「目標は日本一」 聖地・甲子園での決勝へ 【高知】
2021年8月20日(金) PM7時54分
甲子園球場で来週女子選手たちの日本一を決める戦いが行われます。聖地への切符をつかみとった高知中央高校を取材しました。
白球を追いかける女子高生。おととしの春に創部したばかりの「高知中央高校 女子硬式野球部」です。
西内 友広 監督
「最初は打っても内野の頭を超えなかったし、負けてばっかりだった」
こう語るのは創部から指揮をとる西内 友広監督です。
女子の公式戦は1年間で3大会開催されますがチームはこれまで勝ち星に恵まれず1勝もできませんでした。
しかし…
西内 監督
「初勝利をしたことが、ここまであがってきている1番の理由」
7月から兵庫県で開催されている女子硬式野球選手権大会で公式戦初勝利。勢いそのままに県勢初の決勝進出を決めました。さらに今年の決勝戦は史上初めて高校野球の聖地・甲子園球場で行われます。
氏原 まなか 主将
「自分が小さい時テレビで見て、男の子しか立っていなくて小さい頃からの憧れだったがあきらめていた」
“聖地”で頂点を目指す中央の持ち味は打たせてとる守りの野球です。
キーマンとなるのが2年生のエースで高知市出身の和田 千波留投手です。制球力を武器に100キロ台のストレートと、カーブとスライダーを投げ分けます。
和田 千波留 投手
「しっかりコースに決めきって、ヒットじゃなくてゴロを打たせて守備でいいリズムを作って攻撃につなげたい」
他にも最速124キロのストレートに3種類の変化球を操る松本 里乃投手など、8人のピッチャーがチームを支えます。
そのピッチャーの練習法がユニークなんです。キャッチボールの様子を見てみると…ボール状のものには矢が。これはプロ野球選手も愛用している道具でしっかりとした投球フォームで投げないとまっすぐ飛ばすことができません。年明けに導入してから投手の制球力があがったといいます。
また、ピッチングマシンをおよそ120キロに設定するなど、打撃にも力を入れてきました。
3番・キャッチャーの村中 星南選手、1年生ながら5番を務める細川 美彩輝選手らクリーンアップのバッティングに期待がかかります。
そんなチームが挑む決勝の相手が過去に全国制覇をしている強豪校「神戸弘陵学園」。中央は強敵を相手に“守りの野球”で日本一を狙います。
氏原 まなか 主将
「日本一が自分が入ってきた時からの目標なので、日本一になって高知に帰ってきたい」
女子高校野球のナンバーワンを決める全国大会決勝は8月23日の午後5時から甲子園球場で開かれます。