高知県のコロナ対応ステージ 1番上の「非常事態」に 時短要請や自宅療養開始も【高知】
2021年8月19日(木) PM7時00分
きょう県内では新型コロナウイルスの新規感染者が過去最多の80人となりました。感染の急拡大を受け県は対応レベルを初の「非常事態」へと引き上げました。
浜田知事「本日県の感染症対応のステージを一段階引き上げまして5段階のうちの最も高い非常事態に引き上げることと致しました。県民の皆様にはコロナウイルス対応に関しまして最大級の警戒をお願いします」
きょうの対策本部会議で県は対応レベルを一番上の「非常事態」のステージに初めて引き上げました。特に感染が急拡大する高知市、南国市、香南市の3市を対象に追加の協力要請が出されました。あすから来月3日までの2週間、昼夜を問わない不要不急の外出の自粛と同居家族以外との会食を控えること、3市との往来を最小限に控えることが求められます。
県が主催するイベントについては中止や延期など開催方法が見直されます。県立学校については一斉休業は実施しないものの学校行事などが中止・延期に、夏休み中や土日の部活動は中止となります。県立の屋内施設についても休館が発表されました。高知城高知城歴史博物館坂本龍馬記念館こうち旅広場があさってから休館。牧野植物園の展示スペース、のいち動物公園の一部あすから休館となります。
また飲食店などへの時短要請も再び出されます。
浜田知事「この3市(高知市・南国市・香南市)の飲食店などにおきましては営業時間を夜8時までという時間短縮と合わせまして酒類の提供は夜7時までにしていただくという形で営業時間の短縮にご協力いただくようによろしくお願いします」
あさってからは旅館・ホテルやカラオケなどを含む飲食店に営業時間を夜8時まで酒類の提供は午後7時までとする要請が出されます。要請に応じた飲食店に対し協力金が支払われます。申請の受付は今月27日から支給は来月中旬から開始される予定です。この時短要請の影響を受けた事業者にもこれまでと同様臨時給付金と雇用維持臨時支援給付金が用意されています。
また自宅療養についても言及しました。
浜田知事「新規の感染者が急激に増加したことによりまして軽症者用の宿泊療養施設の不足が早晩見込まれるという状況にあります。やむを得ず自宅療養をせざるを得ない方々が出てくるということが現実に懸念されます」
宿泊療養施設のひっ迫に備え新たな宿泊療養施設を確保するとともに入院と自宅療養の対象者を定めました。入院の対象となるのは発熱および呼吸器症状があり状態が悪い患者や重症化を防ぐ抗体カクテル療法の対象となる患者です。宿泊療養施設への入所の対象となるのは発熱などがあるが軽症である単身の患者です。自宅療養となるのは同居家族や近くに親族が住んでいる人で無症状や発熱・呼吸器症状のない軽症患者です。
浜田知事「わたくしは県民の皆様と心を1つにして取り組めば決して乗り越えられない波ではないと考えております。県民の皆様おひとりおひとりが自らが感染をしないように、そして大事なご家族や友人に感染をさせないように感染防止対策に今まで以上に取り組んでいただくということ、そしてワクチンの接種、機会が参りましたら出来るだけ速やかに接種を受けていただくということ、この点についてのご協力を改めてお願い申し上げたい」