【高知】全国最後、県内初の無痛分娩 高知大で2例とも「無事に出産を終えた」
2025年7月8日(火) PM6時21分 <PM7時34分 更新>
無痛分娩とは麻酔を使って出産時の陣痛を軽減するもの。全国で高知県のみ導入されていませんでした。
出産方法の選択肢を増やそうと高知大学医学部と県は2025年度、「無痛分娩提供体制構築プロジェクト」を立ち上げ、人材の育成などに取り組んでいます。
高知大では産科・麻酔科医を中心としたチームを結成し、6月下旬、県内初となる無痛分娩を実施。7月にも1人が無痛分娩で出産しました。
いずれも早産や合併症の恐れがない経産婦で、2例とも「無事に出産を終えた」ということです。
高知大は無痛分娩により陣痛を「スマホを操作できる程度」に抑えることができ、産後、母子ともに順調に経過していると説明。
今後、医学部付属病院では週1回程度のペースで無痛分娩を行い、技術向上を目指していくとしています。
花崎和弘 病院長は「安心安全を担保した、しっかり体制をつくって今回の無痛分娩に臨んでおります。県と県医師会が強力なタッグを組んで三位一体で取り組んでまいりたい」と話しています。
2026年度には病気などを抱えたハイリスクな妊婦の受け入れを行い、2027年度には一般の受け入れも始める計画です。