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News- 高知のニュース

《木の元気さの指標の一つ…「花とか実」に注目》県内にわずか10人「樹木医」増やそう体験研修【高知】

続いては木のお医者さん、樹木医の体験研修です。庭や公園の樹木が健康かどうか、どこを見ればわかるか、皆さん、ご存じですか?

樹木医は木の健康状態に応じて適切な手入れをしたり神社・仏閣などにある巨木の保護などを行う専門家です。県内には10人しかおらず、高齢化も課題となっていることから、将来のなり手を増やそうと香美市の高知県立林業大学校が体験研修を開き、県の内外から16人が受講しました。

講師を務めた樹木医の中田麻祐子さんは木のどこを見ているかを説明しました。

樹木医・中田麻祐子さん:
「花を見てほしいなと思ったのは花がある、ないっていうのは元気さの指標の1つになるかもしれないし、あと鑑別する時に葉っぱだけで見ててもよく分からないんだけど、花とか実があったらそれが見分けの決め手になったりするのでそういうのを良く見てほしいなって思って」

こちらの木には根元から「ひこばえ」という新しい枝がたくさん生えてきています。これは今の幹が栄養不足でダメになりかけている中、生き残ろうと必死に新しいものを生やしているため。こうした現象から木が弱っていることが分かるといいます。

香美市・林業:「元々森林インストラクターで勉強していたこともあったので、より学びが深まって、身近な家の近くの木とかでもいろいろ探してみたいなと思いました」

樹木医・中田麻祐子さん:
「木のこんな表情が見えるとこういう状態なのかなとか、多分すごく日々の生活の中でも木を見る目って変わってくると思うので、木側の視点みたいなのをちょっとインストールして生活に生かしていただけるとうれしいなと思います」

この研修はあさってまで県立林業大学校のほか牧野植物園でも行われます。

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