高知銀行河合祐子副頭取も受講「ワラビ採り、何十年ぶり」 地域住民から学ぶ《しまんと分校》【四万十町】
2025年4月14日(月) PM7時47分
地域の住民から知恵や技術などを学ぶ学校「しまんと分校」が開校。受講生が旬の山菜の収穫に挑戦しました。
しまんと分校は高知・四万十町にあるNPO法人RIVERが企画・運営し、四万十エリアの自然を生かしながら、地元の知恵や技術などを1泊2日で学ぶ学校です。
先生役は四万十川地域の住民。山菜採りや川エビ漁などを教えます。
12日の「山菜ゼミ」には県の内外から9人が集まりました。受講生はさっそく近くの山に。地元の居長原信子さんが山菜やタケノコの採り方などをレクチャーしました。
受講生の中には、地方銀行で初の女性頭取に内定している高知銀行・河合祐子副頭取の姿もありました。
居長原さん:
「(先端が)広がってないのが採り頃、食べ頃です。食べられないことはないけどちょっとやっぱりおいしくないと思います」
イタドリ、ワラビなど季節の山菜をカゴいっぱいに収穫していました。
受講生Qおいしそう?「おいしそう。もう早く食べたい」
受講者「初めてです」
Q初めての感想は?
「すごく愛おしいですね。かわいらしいです」
受講生は収穫した山菜やタケノコの下処理も教わっていました。
高知銀行・河合祐子副頭取:
「ものすごい信じられないぐらいたくさんワラビを採りました。久しぶりですね。ほんとに何十年ぶりかですね。こんなんやったの。めちゃくちゃ楽しかったです」(にっこり)
受講生:「食べるときは炒める?」
居長原さん:「そうそう、あえてもえいし、炒めてもえいし、煮てもえいし。あまり熱を加えるとやわらかくなるからさっと料理。あれがコツ」
収穫したタケノコや山菜は「タケノコご飯」や「天ぷら」にして…
「いただきます!」
受講者:
「ご飯に採れたての三つ葉が刻んで散らされています。むちゃくちゃいい香り」「春!」
このほか夕食にはシイタケのタタキや田舎寿司などの郷土料理が並びました。
受講者(宮崎から):
「改めてこの豊かな日本の風景みたいなのを残したいなと思うし、私たちの生活に役立つ学びがたくさんあったなと思います」
受講者(新潟から):
「山菜の見方、感じ方っていうのも違ったりとか、こういったいろんな業種の方たちが集まると、新しい刺激になって本当に学ぶのにはすごくいい場所だなと思いました」
NPO法人RIVER・畦地履正理事長:
「座学プラス実技。やっぱり野にあるもの、四万十川にあるものを体験してもらいながら、そして地元の知恵や技術を学びながら、そしてそのことによって頭の中の妄想を広げてもらう学校になったらいいなと思っています」
しまんと分校のゼミは毎月開催され、5月には茶摘み体験をしてお茶を作る「茶ゼミ」。6月にはわなを作り四万十川で漁の方法を学ぶ「川エビゼミ」が開かれる予定です。