《赤ちゃんがかかると重症化も》RSウイルス感染症の予防薬投与開始へ【高知・須崎市】
2025年4月2日(水) PM7時28分
高知県医師会・小児科専門医・吉川清志さん:
「免疫の製剤として赤ちゃんにこれが使えるというのはとてもいいことです」
感染症の予防に一手です。主に子どもが感染し、赤ちゃんがかかると重症化することもある「RSウイルス感染症」。発熱や鼻水などかぜのような症状が出る呼吸器の病気です。
2歳になるまでにほとんどの子どもが感染し、特に生後6カ月未満の赤ちゃんがかかると肺炎などを起こして重症化することがあります。
須崎市は今年6月ごろから1歳未満の乳児に対し予防薬「ベイフォータス」の接種を開始します。
さきほど医薬品大手卸売業「中澤氏家薬業」や医師などによる会見が開かれました。
県医師会・小児科専門医・吉川清志さん:
「須崎の子どもたちがRSウイルス感染症にかからなくなって、入院も頻度が少なくなればとてもいいことだと思います」
会見によると使用される予防薬「ベイフォータス」はアメリカやヨーロッパなど20カ国以上で接種されていて、重症化リスクを軽減させる効果が期待できます。
日本でも予防薬として薬事承認されていますが、現在は基礎疾患のある子どもなどに限り保険が適用されていました。基礎疾患のあるなしにかかわらず全ての子どもの予防接種を自治体が助成するのは全国で初めてだといいます。
対象は須崎市内在住で保護者が接種を希望する1歳未満の乳児で、市内の小児科で無料で
受けることができます。
須崎市・楠瀬耕作市長:
「深刻な流行病でございますので、接種をお考えいただければと思っております」
予防接種は医療機関で予約が必要な場合があります。詳細は今後須崎市のホームページに掲載される予定です。