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News- 高知のニュース

「事故の状況はある程度報告書で理解できる」プール死亡事故検証委員長 報告書31日公表へ

高知市の小学生が水泳の授業中に溺れて亡くなった事故を検証する委員会の最後の会合が昨夜開かれました。検証委は3月31日に報告書の内容を公表することを明らかにしました。

去年7月長浜小学校に通う4年生の松本凰汰さん(当時9歳)が水深がより深い南海中学校で行った水泳の授業中に溺れて亡くなりました。

8回目となる最後の会合も非公開で行われ、終了後に中内功委員長が取材に応じました。昨夜は事故の事実認定について意見を出し合い報告書の中の語句を統一することなどを確認したということです。

中内委員長はこれまでの会議で「事実関係は十分調査できた」「原因についても把握できた」と述べました。
プール事故検証委員会中内功委員長:
「当日の授業の状況はもちろん、その前の授業の状況、事故発生後の状況についてある程度報告書をお読みいただければ理解いただけるのではないかと思います」

報告書はA4で100ページ以上になる見込みで3月31日に高知市の永野隆史教育長に提出され、記者会見が開かれる予定です。

事故を検証するために市の教育委員会が第三者の有識者を集め初めての検証委員会開いたのが去年8月。委員会は一般社団法人水難学会の理事や大学教授など7人で構成されました。

【第一回検証委/2024年8月24日】
プール事故検証委員会・中内功委員長
「本件がどのような経緯、経過に基づいて発生したのかについて可能な限り詳細に事実関係を解明したい」

初の委員会開催を前にこのように述べた中内委員長でしたが、このあと会合は非公開に。

会合はその後月に1回のペースで開かれましたが、結局すべて非公開となり、各会合の終了後、中内委員長が取材に応じる形をとりました。

7回目の検証委員会が終了した2月、高知南警察署は当時の高知市教育長や長浜小の校長ら7人を業務上過失致死の疑いで書類送検しました。

高知市の桑名市長はこれを受けて…
【2月26日】桑名高知市長:
「学校設置者といたしまして重く受け止めているところでございます」

書類送検の翌日、亡くなった松本凰汰さんの父親は報道陣に対しコメントを発表。「ゆっくり、じっくり、ちゃんと考えて、みんなが納得できる答えを出さないといけない」としました。

検証委員会の市教委への報告書提出は3月31日です。