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News- 高知のニュース

「監視者必ず1人以上」水泳死亡事故を教訓に高知市教委がマニュアル作成、 教師39人がプールで安全研修

2024年7月に長浜小4年の男子児童が、水深がより深い南海中学校のプールで行った水泳の授業中に溺れて亡くなりました。この事故を受けて、高知市教育委員会は教師を対象に水泳授業の事故防止と安全対策を徹底するための研修会を実施しました。

高知市教育委員会 永野隆史教育長:
「松本凰汰くんの尊い命を奪ってしまった水泳の授業を受けて、様々な検証を受け、その結果から今日の研修に至っている。気を引き締めて研修を受けてまいりたい」

今回は市内21の中学校などから水泳授業担当者など計39人が参加し、まず市教委が作成した「水泳授業の安全管理マニュアル」の講義を受けました。

マニュアルには「安全確保に向けた体制づくり」や「水泳授業の安全管理の徹底」「水泳指導計画の作成」「安全な水泳授業の実施」の4つの柱があります。

具体的には、児童がどれだけ泳げるかなど個々の状況を教師の間で情報共有し、泳ぎが得意ではない児童にそれに応じた指導をすると明記されています。

また、授業を行う人とは別にプールサイドから全体を監視する監視者を1人以上、必ず配置。水位については多くの児童のへそから胸あたりを基本とし、全ての児童の両肩が水面から出るラインを目安とすることなどが設定されています。

参加者は講義のあとプールに移動し、日赤高知県支部の職員から水の中で浮く方法など基本の動きや、溺れた児童をプールサイドに引き上げる方法などを学び実際にやってみました。

春野中学校 保健体育教師:
「改めて一つ一つの動きの重要性に気づかされますし、新しいいろんなことも学べました。これを学校に返していきたいと思います。生徒の安全を第一に考えて授業を進めていきたい」

高知市教育委員会 学校体育・安全支援チーム 山本儀浩チーム長:
「もし事故が起こった時にいかに命を救うか、スムーズにやっていく意識を持つこと。マニュアルはあるけれども、そのマニュアルに魂を入れ込むことを考えていく。それぞれの学校の実態に応じて考えてもらう。そういう会になってもらったらいいなと思っています」

5月15日には小学校の教師を対象に研修会が行われます。

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