《Jリーグ初の勝ち点1獲得ドキュメント》高知Uホーム開幕戦!シュート20本以上も…初ゴールは遠かった
2025年2月25日(火) PM7時16分 <2月26日 AM11時50分 更新>

サッカーJ3・高知ユナイテッドSCのJリーグ初となるホーム開幕戦が2月23日、春野競技場で行われました。引き分けで終わったものの、Jで初めての勝ち点をつかんだ試合、この日を待ちわびた人たちの思いを取材しました。
Jリーグ参入後初めてとなる春野でのホームゲーム。試合開始2時間前、多くのサポーターたちが見守る中、選手を乗せたバスが到着しました。
高知市から:
「(ホーム開幕戦を)待ってました、たくさんの人が待ってたと思います。よかったです、きょうの日を迎えることができて」
高知市から:
「Jの初得点を頼むぞ!というところですねきょうは。高知一心で頑張れ!」
栃木で迎えた開幕戦は0対1で敗れ、この日がJリーグ2戦目。スタジアム周辺は試合前から多くの人でにぎわっていました。
鍛治屋明香アナウンサー:
「ホーム開幕戦を前にグッズ売り場も大盛況です。みなさんこちらで買ったレプリカユニホームなどを身に着けてからスタジアムへと入っていきます」
この日の相手は昨シーズン、J3で13位のガイナーレ鳥取。中四国ダービーということで高知だいすきポケモンの「ヌオー」、そして鳥取ふるさと大使の「サンド」と「アローラサンド」が会場にやって来ました。
ポケモンたちを横目にカツオのぬいぐるみを身に着けるこちらの高知サポーターは。
高知サポーター:
「(鳥取よりも)スタバが先にできた。ドンキもできた。Jの60クラブの中で今一番勢いがあるクラブかなと思ってる」
鳥取サポーターも気合いは十分です。
鳥取サポーター:「カツオには負けない気持ちで今日は頑張ります」
鳥取サポーター:「鳥取は日本海、高知は太平洋、どっちも田舎と言われてますけど田舎対田舎、日本海の荒波にもまれたわれわれが勝つ」
それぞれの故郷の誇りを背負いいざ、戦いの火蓋が切られます。試合は序盤から高知ペースで進みます。前半7分、上月の枠内へのミドルシュートは相手キーパーにセーブされます。
0対0のまま後半へ。相手キーパーに阻まれ1点が遠い高知。後半21分に放った福宮のシュートも決まりません。その直後にも上月のミドルシュート、こぼれ球に小林心、最後は新谷!待望の先制点!かと思いきや、これがオフサイドに。
5分間に7本のシュートを放つ猛攻に、サポーターはこの日一番の盛り上がりを見せます。5000人を超える観客が見守る中、高知は20本を超えるシュートを放つも、最後まで1点が遠く0対0で引き分けました。
しかしJリーグで初めてとなる勝ち点1をゲットしました。
秋田豊監督:
「一番は勝ったところを見せたかったですが、非常に諦めない姿であったり、戦うところっていうのは十分にきょう5000人のみなさんに見せることができたと思います」
いの町から:「何回もいけるかなというふうに期待をしながら、ワクワクしながら見ていた。ユナイテッドとともに高知県が元気になるというのは私はとっても好きですね」
高知市から:「毎週毎週の楽しみがあって感謝しかないですね」
サポーターたちが待ちわびた高知でのJ開幕。今回、取材陣は待ちわびたホーム開幕戦の中で「この瞬間を待っちよった」と感じた瞬間を様々な立場の人に聞きました。
まずはサポーター。
高知市から:
「県民が一体になってチームを応援していくっていう、その姿を見れたことがすごく今まで楽しみにしてた」
試合の運営を支えるボランティアスタッフは。
ボランティアスタッフ:
「来る途中に見えた景色がスタジアムの周りが人であふれてて、そこが一番ぐっときた」
チームのために尽力してきた広報担当も。
高知ユナイテッドSC広報担当・谷田雄士さん:
「大型ビジョンのスライドとかをつくるのは私の仕事です。それを春野の大型ビジョンで見た時にやっぱりJリーグがやってきたんだなって思いました」
そして選手は。
高知ユナイテッドSC・田辺陽太副キャプテン:
「ホームで勝ってるところを半年くらい見せてないっていうのはあったので、もう一回(サポーターに)集まってもらって応援とかを聞けたのが、この瞬間待ってたなって思いました」
山本志穂美社長は…
高知ユナイテッドSC・山本志穂美社長:
「アウェーのサポーターさんがおよそ100人ぐらいだったと思うんですよ。集まっていただいて、あれだけの応援合戦をする。これJに来たなって思いましたよね」
この日は山本社長の60歳の誕生日でした。
山本志穂美社長:
「勝ってればもっとよかったんでしょうけど、貴重な勝ち点1ゲットできたのだと思いますし、忘れられないお誕生日になりました」
引き分けとはなったものの山本社長への還暦祝い「J初の勝ち点1」は詰めかけた5千人のサポーターにも大きなプレゼントとなりました。