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News- 高知のニュース

カカオショック チョコレート減らしたお菓子も登場 2025年のバレンタイン事情

「カカオショック」という言葉を聞いたことがありますか?チョコレートの原料となる「カカオ豆の価格が高騰した状態」をいいます。去年のバレンタインデー商戦が終わったあたりからカカオ豆の価格が高騰。街の洋菓子店のチョコレート商品には変化がありました。

田村優介アナウンサー:
「いよいよ今週金曜日に迫ったバレンタイン。ただ今年は買う人もお店の人にとっても少しビターなバレンタインかもしれません」

高知市万々で1997年から店を構える洋菓子店「ナチュレ」です。文旦やイチゴなど季節のフルーツを生かしたケーキが人気。バレンタインに向けチョコレートを使ったお菓子が並んでいます。さらに、チョコレートを使ったケーキの代表格「ザッハトルテ」も!表面も中身もチョコがぎっしりですね!

ザッハトルテを食べる田村アナ:
「とっても濃厚です。食感はなめらかで食べると口の中にチョコの香りが広がります」

店の奥ではオーナーシェフ野本弘幸さんがバレンタインに向けた菓子作りに追われていました。しかし、今年はある異変がー

ナチュレ:野本弘幸オーナーシェフ 
「カカオがものすごく高騰してるのでチョコレート自体をなるべく使わない、使用量を減らしたお菓子作りを工夫しています」

カカオ豆は生産地西アフリカでの異常気象などによる不作の影響で過去最高値を記録。2025年1月は1年前に比べると2倍以上の価格となっています。また、帝国データバンクによりますとバレンタイン向けのチョコレート1粒あたりの平均価格は集計を始めた2022年以降初めて400円を超えました。

ナチュレ:野本弘幸オーナーシェフ
「ナッツを加えたりマシュマロを加えてみたり焼き菓子という形でブラウニーみたいなものにしてそういう商品をメインで売っています」

ナチュレが仕入れるチョコチップは去年10月に3割値上がり。これまではチョコの使用量を抑えるなどして数十円の値上げにとどめてきました。ただ、2月から4月にかけては2、3割の卸値の値上げが予定されていて、4月以降はチョコケーキなど100円以上の値上げを検討しています。

野本弘幸オーナーシェフ:
「値上げを避けたいとは思っているんですけど焼き菓子とかそういう物の方をもう少し充実させてチョコレートをたくさん使った濃厚なケーキはもう少し値上げをさせていただくかそれか種類とかを減らしていくことになると思います」

野本さんは今の状況が変わることはなかなか難しいと話します。何かと“ビター”な今年のバレンタインですが洋菓子店の工夫で“甘い思い”を贈るのは変わらなさそうです。

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