《土佐市の若きイタリアンシェフ》名誉ある賞に!「高知の食材の持ち味を生かすのが大事」
2025年1月23日(木) PM7時44分
高知県土佐市のヴィラサントリーニで腕を振るう若手シェフがイタリア料理の名誉ある賞に輝きました。
芽キャベツに赤紫のダイコン、ムカゴにトマト…色とりどりの野菜たちが箱庭におさめられたような一皿を手掛けるのは高知市生まれの若きシェフ・北村友和さん。
北村さんがシェフを務めるレストラン「ローグ」は土佐市のホテル、ヴィラサントリーニのメインダイニングで、まるでギリシャにいるような美しい海の景色が楽しめる高知でも有数のイタリアンレストランです。
北村さんは20歳の時にフィレンツェに渡り本場のイタリア料理を修行。その後、ふるさと高知が持つ食材の魅力をもっと学びたいとの思いから高知に戻り、4年前からこの店のシェフとして腕を振るっています。
北村友和シェフ:
「(高知には)山、川、海があっていろんな食材があってそのひとつひとつが力強さがあって、食材の持ち味を生かすというのが一番大事」
そして昨年末、全国の優秀な店やシェフを選ぶコンテスト「イタリアンウィーク100」で北村さんは、40歳以下の最も優秀なシェフに贈られる「ヤングシェフ賞」を受賞しました。
23日はコンテストの主催者が北村シェフをウェブで紹介するために取材に訪れていました。
イタリアンウィーク100 ディレクター池田匡克さん:
「日本全国、こういった地方の食材を使った非常にハイレベルのイタリア料理店が多いので、地方でしか食べられないイタリア料理を外国の方にももっと味わっていただきたい、そういった意味でのアワード表彰です」
「やっぱり僕が思うに気候が似ている地域の料理ってどう調理しても美味しくなると思うんです。ですから高知県の食材を使ってイタリア料理をするって言うのは僕は必然と言いますか、高知県でしかできないイタリア料理がやっぱりあると思う」
この日作った料理は「フォンドゥータ」と呼ばれるイタリア北部を代表する郷土料理のひとつ。皿いっぱいにちりばめられた35種類の野菜はすべて高知産。また、チーズソースには高知のブランド地鶏「土佐はちきん地鶏」から取った出汁と須崎産の白みそを使うなど高知を愛するシェフのこだわりが詰まった一品です。
イタリアンウィーク100 ディレクター池田匡克さん:
「お野菜の味がダイレクトに伝わってきますし、だからこそこういうちょっと濃厚なソースが合いますよね」
北村友和シェフ:
「イタリア料理もすごく魅力があるっていうのをこれからも高知の食材を通じて発信していけたらなと思う」
北村シェフは「イタリアンウィーク100」のWEBでPRされていて、2月10日にオンラインで表彰式を行う予定です。