「地域猫活動」をご存知ですか?地域住民が野良猫を捕まえ、不妊去勢手術【高知市江ノ口地区】
2024年10月30日(水) PM7時50分
皆さんは「地域猫活動」をご存知でしょうか?ふん尿や鳴き声などトラブルの原因となる野良猫を減らすため地域住民が猫を捕まえて不妊手術などを行います。10月30日に高知市で行われたこの活動を取材しました。
高知市江ノ口地区に集められた野良猫たち。29日から30日朝にかけて江ノ口・下知・潮江地区で捕獲されました。その数、およそ30匹です。
江ノ口地区 町内会長:
「かなりですね、苦情もあったり、ふん尿の被害とか子猫が生まれるとか、車を運転するときに危ない。それで始めました」
野良猫の繁殖を抑えるため、江ノ口地区は今年「地域猫活動」を開始。住民が主体となって野良猫を捕まえ不妊去勢手術を行った後、見つけた場所に戻します。
猫に呼びかける:「ランちゃん、白黒待ちよりよ、ランちゃん」
特徴や性別を記録したら手術を行う車へ。
住民:「お願いします」
獣医師:「頑張ろうね。お預かりします」
麻酔をかけられた猫は手術を受けた後、目印として耳をカットされ「地域猫」になります。
にじのはしスペイクリニック高知分院・尾首陽子院長:
「県内でも私たちだけで去年・今年で2000頭近い数をやってるんですけど、それでも追いついてないのが現状で、猫ってすごく繁殖力が高いので」
手術が進む間にも野良猫を次々発見。高知市によりますと猫に関する相談件数は昨年度376件で前年度より66件増えています。市は「地域猫活動」を推進していて不妊去勢手術に1匹8000円から1万2000円を補助。昨年度は149匹が手術を受けました。
市の担当者は「野良猫に手術をして地域に戻した後も餌をやる場合は、トイレの世話まで行うなど管理を徹底してほしい」と呼びかけています。
高知市健康福祉部生活食品課・中橋真衣獣医師:
「一つの地域だけではなく、その周りの地域も地域猫活動を一緒にして、活動を波及させていく。これが成功させるポイントかなと思っていますので、市でも今後活動する地域を徐々に点ではなく、面とし広げていきたいなと思っています」
高知市は来年度、猫に関する相談件数を200件台まで減らしたいとしています。