よさこい祭り 最初の夏と最後の夏に密着
2024年8月13日(火) PM8時25分 <8月18日 PM3時26分 更新>
よさこいが熱く彩った高知の夏。初めて出場したチームとこれが最後というチームの踊りっぷりに密着しました。
四万十市踊り子隊・毛利修三代表:
「ドキドキわくわくですね」
四万十市で初めてというよさこいチーム「四万十市踊り子隊」は子どもも大人も障害者もだれでも気軽に踊ろうというのがモットー。
一路、高知市を目指します。昼前には旭演舞場に到着。でも地方車はまだ未完成です。
四万十市踊り子隊・藤村龍介副代表:
「地方車、ギリギリ。あと、照明の配線だけ」
四万十市踊り子隊・毛利修三代表:
「なんとかなります。なせばなる」
踊り子たちは初めての出番を待ちます。
さあ、初踊りです。耳が不自由だという女性は音が聞こえていません。体で音楽を感じながら周りの踊り子の動きを見て振りを合わせます。
初出場といえばこんなチームも。東京からやってきた「ちるらむ」です。
ちるらむ・三浦史恵副代表:
「東京花火というチームにいたんですけど、もう一回高知でよさこいやりたいよねって話をしながら、そこに共感してくれた人たちがたくさん集まってできたチームです」
「(臨時情報は)ちょっと心配な部分はあったんですけど、やっぱり高知に来たいという思いが強かったので」
ちるらむ・青木龍一副代表:
「ハザードマップの確認ですとか、緊急時の対応ですとかその辺を徹底したおかげでみんなついてきてくれた」
初出場のチームがあればこれが最後の夏になるチームも。結成から26年、障害者と健常者が一緒に踊るバリアフリーチーム「てんてこ舞」です。
てんてこ舞・森正男統括:
「残念ではあるんですけど、どうしてもスタッフの高齢化、若い世代に引き継いで、数年後には復活を目指したい」
26年間の活動でバリアフリーという意識を広めるひとつの力になれたのでは、とスタッフは振り返ります。
その頃、初出場の四万十市踊り子隊は、予定にはなかった京町演舞場に飛び入りです。
「障害児が一生懸命踊ってね、涙が出そうになりました」
出番を終えた踊り子隊、次にどこへ行くのか混乱しています。
「どうしよう、どうしよう。ちょっと確認してみます。電話が繋がらない」
ようやく電話がつながり最後の演舞を終えた踊り子たち。その胸にはメダルが。
踊り子:
「もらった!」(でっかいメダル、すごいね)
「(来年も)踊るように、やります」「イエーイ!」
四万十市踊り子隊・毛利修三代表:
「障害者とかたくさんおられる中で、ここまでやれたこと、本当にありがとうございました」
四万十市踊り子隊の初めての夏が終わりました。
一方、最後の夏となるてんてこ舞はフィナーレの舞台、帯屋町演舞場へ。26年間の
感謝を込めてラストダンスです。
てんてこ舞・森正男統括:
「感無量です。ありがとうございます」
「この声援で26年間、私たち活動できましたので、本当にありがとうございました」
「戻ってまいりますので待っててください」
再起を誓いながら、てんてこ舞の夏は終わりました。