《室内に柱無し、壁もなし》県産材使った高知モデルの木造ビル第一号「コレモク」が高知市仁井田に誕生
2024年6月6日(木) PM7時12分
全国的に木造住宅の着工件数が減少する中、県産材を使った”高知モデル”の木造ビルが完成し、6月6日見学会が行われました。
高知市仁井田に完成したのが県産材の集成材を使った木造ビルの第一号「コレモク」です。コレモクは県産木材の消費や普及を目的に、県と県内事業者らが共同で開発を進めてきた”高知モデル”の建物です。
幅7メートル奥行14メートルの2階建て。柱と梁の枠組みで建物を支るラーメン構法を使っていて、開放的な空間が特徴です。
コレモクの普及・PRを行うReegle株式会社・北添幸誠さん:
「室内に柱が立っていない。壁も存在しない。今まで鉄骨造では広い室内空間は出来ていたが、それを木造でもできる、なおかつ3階建て4階建てのビルもできるというのがポイント」
柱と梁に使っているのは県産材のヒノキの集成材で、一般的な建材のおよそ2倍、21センチの幅があります。県産材は全国平均より強度が高いこともあり、柱と梁で4階建てまでのビルを建てることができます。
設計事務所の経営者:
「木造っていうのがいいですよね、何よりも。国が公共建築物を木造化していこうっていう流れになってるので、そういった意味で高知からスタートという感じでいいんじゃないかと思う」
コレモクの普及を目指すReegleは構法や材料を規格化し、事業者にパッケージとして売り出し、木造の店舗やオフィスが全国の都市部に広がる事を目指しています。
Reegle株式会社・北添幸誠さん:
「今まで木造ビルはあったが、普及はなかなか難しい面がある。これからの木造の選択肢として新たな分野のチャレンジの受け皿にもなって、都市部にこういうものが沢山建っていけばいいなと考えています」
コレモクの第一号ビルは事務所やモデルビルとして活用され、見学なども受け入れていくということです。










