《こうち留学》って!?兵庫から室戸に来た女子高校生「野球がしたい」17都府県49人が高知の高校へ
2024年6月5日(水) PM7時26分
「こうち留学」という言葉をご存じでしょうか。高知県室戸市の高校に兵庫から“留学”してきた女子高校生がいます。その目的や学校生活を取材しました。
室戸高校2年の清水ちよ子さん。兵庫出身で2023年4月に「こうち留学」を利用し、1人で高知にやってきました。「こうち留学」とは県外から高知の高校に入学する生徒を増やすため県が始めた取り組みです。県が設けた「身元引受人制度」により、保護者と一緒に移住しなくても県外から受験することができます。室戸高校や梼原高校など13校の県立高校が対象で、2024年4月には17の都府県から49人が高知の高校に入学しました。
清水さんは小学校から始めた野球を高校でも続けたいと女子硬式野球部のある室戸高校を見つけ、“こうち留学”を決めました。
室戸高2年 清水ちよ子さん:
「最初は全然何言ってるか分からないというか、方言が強いし、自分の知ってる人が周りにいなかったのでどうやって関わっていったらいいのかなって少し不安に感じることもあったんですけど、みんなすごく優しくてすぐに仲良くなってくれて」
今ではすっかりクラスに馴染み、2023年12月に東京で行われたフォーラムには学校代表として参加。全国の高校生と英語で地域課題について話し合いました。
放課後は野球の練習です。
監督:
「しっかり自分の足で立つ。今(足が)グラグラしゆろ。せんような位置を探す。そこがグラグラしたら目もグラグラする。位置を探しちょって(打つ)」
練習はほとんど毎日、3時間から4時間行っています。
室戸高2年 清水ちよ子さん:
「すごくいい先輩たちと出会えて、毎日楽しく野球ができてるのがすごく自分にとってためになっていることで」
「地域の方から声をかけていただいて『来週の試合見に行くよ』『頑張ってね』とか応援の言葉があったりして地域の人との関わりが持てているのがすごくいいことだと思います」
「高知家の一員」として清水さんの高校生活は続きます。