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News- 高知のニュース

《紙を運んで 人を運んで》「懐かしさがいっぱい」いの町で路面電車開通120年企画展【高知】

高知に路面電車が走り始めて2024年で120年を迎えました。かつては土佐和紙も運んでいた路面電車の歴史をたどる企画展がいの町で開かれています。

こちらは1904年、県内で初めて路面電車が開通した時の電車の写真です。看板に「梅ノ辻行」の文字が確認できます。

いの町紙の博物館では今年2024年、高知に路面電車が走り始めて120年を迎えたことを記念して企画展「紙を運んで 人を運んで」が開催されています。

現存する中で日本一古い歴史を持つ高知の路面電車。1904年、現在の電停でいう「堀詰ーグランド通」間「梅ノ辻ー桟橋車庫前」間の2つの路線で開通しました。

いの町まで延伸したのがその4年後。高速道路や国鉄がない時代、いの町で作った土佐和紙を県外へ運ぶために、港がある桟橋まで線路を繋げました。路面電車は和紙を後部の貨車に載せて高知市の桟橋に運搬。その後は船が関西方面に運びました。

一方、こちらは昭和30年代のいの町・咥内坂(こうないざか)周辺の様子です。奥が高知市方面で手前が枝川です。

その頃、保育園児だったという地元の男性は:
「懐かしさがいっぱいです。ずっと国道の改良というか、拡張もやりよったと思うき。道路の拡張をしながら電車の線路の切り替えもやりよった。伊野行きの200形の電車が走っちゅうところがちょうど映っていますね」
国道が整備された現在の様子と見比べてみると、違いがよくわかります。

また、会場には様々なイベントで発売された記念乗車券のほか、路面電車のミニチュア模型なども展示されています。

高知の電車とまちを愛する会・田村倫子事務局長:
「高知の路面電車がもともと紙を運ぶということで引かれた物ではあるんですけれども、人の足として使われてきていろんな暮らしの中で様々な用途で使われているものですので、ぜひまたそういうところもご覧いただければ」

この企画展は6月9日までいの町紙の博物館で開かれています。

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