高知県で2人目の偉業 高知市の男性が≪献血1000回達成≫ きっかけは祖父の病【高知】
2024年5月16日(木) PM7時18分
高知市に住む69歳の男性が16日、献血の回数1000回を達成しました。献血を始めたきっかけは祖父の病でした。
Q今のお気持ちは?
「普段と変わりません」
和田 清歳さん・69歳です。これが1000回目の献血です。和田さんの本業はこの道50年のプロカメラマンです。
高知市はりまや町にある和田写真館の三代目で、仕事の傍らハタチの頃から献血を始めました。
そのきっかけはー
和田 清歳さん
「母方の祖父がガンになってどっさり輸血せないかんと」
1975年の夏当時80代だった祖父の石水 房吉さんが末期の胃ガンに。和田さんによりますと当時、輸血を受けた人の家族などが献血して血を返す制度がありました。
以降、和田さんは献血を続け、ここ数十年は年間の上限24回をほぼ達成しています。
写真館から高知市本町にある献血ルームまでは歩いて5分。16日もいつものようにおよそ700mlの成分献血を行いました。
このあと高知県赤十字血液センターから感謝状と記念品が贈られました。県内で献血1000回という偉業を成し遂げたのは2014年の岡林 孝さん以来2人目です。
和田 清歳さん
「たいした病気もせずに健康で来れたことがうれしく思っております。(輸血によって)皆さん健康になってくれたらそれでいいと思います」
血液センターによりますと県内の献血者数は減少傾向にあり、昨年度は2万8854人で10年前と比べて4738人減少しています。
特に10代から30代までの若年層が少ない状態です。献血ができる上限は69歳。今年8月に70歳になる和田さんはあと数回とのことですが、可能な限り献血を続けたいと話していました。