浜田知事 特定利用港湾「リスクを上回るメリット」【高知】
2024年4月9日(火) PM6時59分
浜田知事は9日の定例会見で政府が防衛力強化のために県内3つの港を「特定利用港湾」として整備することについて「有事のリスクは限定的」と述べました。
政府は有事に備え自衛隊や海上保安庁が訓練などで利用できるよう高知港・須崎港・宿毛湾港の3港を「特定利用港湾」として整備したいと県に要請。県が3月に受け入れる旨の回答をしたことについて。
浜田知事
「リスクは無いとは申しませんけど、それを十分に大きく上回るような十分なメリットが認められるというふうに判断をしたからであります」
受け入れるメリットとして港湾の整備に政府から28億円の予算が充てられることや、自衛隊の船が港湾で訓練を行うことで大規模災害の時に迅速な対応につながる点をあげました。
一方で県民からは「有事の際に自衛隊の拠点と見なされて攻撃されるのでは」という不安の声があがっています。「受け入れを見送った県もある」と記者から問われるとー
浜田知事
「沖縄県の場合は辺野古の基地の問題、鹿児島県の場合も馬毛島の基地の問題、リスクに関するご関心も高いということで、より慎重に地元の皆さんへの丁寧な説明ということを要求されていた(のではないか)」
浜田知事は政府の要請を受け入れることと、自衛隊が有事の物資輸送のために港湾を使用することは切り離して考えるべきだと述べました。
また4月1日から始まった「どっぷり高知旅キャンペーン」にどう取り組むかを問われー
浜田知事
「今のところ あの…コスプレは考えておりませんけれども、長期滞在とか観光客の方との交流を通じて地域を元気にしていくと、そういう趣旨も込めたキャンペーンなんだということを私自身の言葉でしっかり訴えてまいりたい」