高知市に空き家などをリノベーションした宿泊施設が5棟同時にオープンします。手がけたのは創業60年目を迎える旅館「土佐御苑」です。

広々としたダイニングに、ずらっと並んだ土佐の民芸品の数々。3月1日高知市にオープンするホテル「STAY UWU（ステイ ウー）」です。

手がけるのは2024年創業60年目を迎える高知市の旅館「土佐御苑」。コロナ禍で売り上げが低迷したことを受け、“密”を防ぐ「一棟貸し」のスタイルで「空き家」を使ったホテルを考案しました。

「STAY UWU」は高知市中心部に5か所あり、全て旅館から徒歩10分ほど。ホテルの宿泊客は旅館の大浴場を使用することもできます。朝食は料理長が考案した“土佐グルメ満載”の料理が部屋に届けられます。

矢野愛優 記者
「こちらには無数の引き出しがあるんです。これ実は開かないんですけれども、壁一面に棚を“アップサイクル”再利用しているんです」

「STAY　UWU」のひとつ高知市はりまや町に完成した「001ギャラリーハウス」の壁には、使われなくなった「たんす」の引き出し部分を利用。“高知のショーケース”をコンセプトに高知にゆかりのある作家の作品を展示しています。

「002レトロハウス」は“昭和の懐かしさ”をイメージした一軒家。掘りごたつにレコードも…昭和レトロな部屋の扉には、使われなくなったガラス戸を、壁一面には廃材を利用しています。

他にもバースペースを完備した隠れ家的なホテルやアトリエをイメージしたものなど、5棟それぞれに異なるコンセプトが設定されています。

土佐御苑の横山光寿社長は「旅館の文化を生かせる食事のサービスであったり、他にない強みだと思います。新しい高知の発見、高知を好きになってもらいたいそういった思いが非常に大きくあります。」

ホテル「STAY UWU」は3月1日に一斉オープンします。

「STAY UWU」の予約は旅行サイトや電話で受け付けています。
予約専用番号は《090－8649－7740》です。

「001ギャラリーハウス」は3月の土日と5月のGW後半はほとんど予約で埋まっています。
「002レトロハウス」は3月後半、GWともにまだ空きがあるということです。ほかの3棟は3月1日のオープンと同時に予約を開始します。