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News- 高知のニュース

被災者支援の専門家《災害に備えた態勢づくりを》「一番しんどい人をわれわれは見れていない」【高知】

1月16日高知市で行政や福祉に携わる職員などを対象に研修会を行ったのは、大阪公立大学大学院の菅野拓准教授です。菅野准教授は、1月4日から能登半島地震で被害を受けた珠洲市で石川県庁の職員らと被災者の支援にあたっています。

大阪公立大学 菅野拓 准教授
「障害がある、例えば自閉症のお子さん抱えて行けないじゃないですか、避難所。壊れているけれども水もこない、ちょっと傾いているかもしれないけれども、家で住んでいるみたいな人、たぶんいるはずなんです。一番しんどい人をわれわれは見れていない、そういう事態がおそらく起こっている」

菅野さんは1947年に作られた「災害救助法」が、現在も災害時の対応の指針となっている問題を指摘。平常時は民間が担う住宅供給や医療、福祉のサービスを災害時には地方自治体が一手に引き受けなくてはならず、被災者に必要なサービスが届いていない現状を訴えました。

そのうえで個々の被災者に寄り添い自立と生活の再建につなげるために、普段から民間の専門家と行政が役割分担を行い、災害時に迅速に動ける態勢づくりが大切だと話していました。