四国霊場第30番札所・善楽寺が《アニメーターとコラボ》「アニメを通して初めての一歩を」【高知】
2024年1月15日(月) PM6時50分
高知市にある四国霊場第30番札所・善楽寺。その入り口で参拝客を出迎えるのは、お遍路姿の女性が描かれた看板です。駐車場や境内の案内にも…。
このキャラクターの名前は「百々(もも)ちゃん」。善楽寺の山号である「百々山(どどざん)」に由来しています。「百々ちゃん」を描いたのは朝ドラのオープニングアニメなどを手掛けた高知県出身のアニメーター刈谷仁美さんです。若い世代や今までお寺を訪れたことがない人に親しみを持ってもらおうと、島田希保住職がアニメとのコラボレーションを企画。島田住職の弟が刈谷さんのファンであったことから依頼し、今回のコラボが実現しました。
田村優介アナウンサー
「境内にはこのようにアニメのキャラクターが参拝のマナーについて説明しています」
参拝の仕方のほか、境内にある地蔵などについても百々ちゃんが説明してくれます。このイラスト、よく見てみると背景も善楽寺。刈谷さんが実際にここを訪れイラストをデザインしました。ちなみに御朱印にも「アニメ御朱印」として百々ちゃんが描かれています。
いの町から
「外国の人もけっこう歩き遍路の方が多いけど、アニメがあったら来るんじゃないかな」
お寺の納経所ではクリアファイルやトートバッグなど百々ちゃんが描かれたグッズも扱っていて、納められた一部は能登半島地震の義援金にあてられるということです。
善楽寺 島田希保 住職
「アニメは好きでも、お遍路やお寺参りに興味がなかったという方も、このアニメを通して初めての一歩、スタートを切っていただけるような、そんな道しるべになればいいなと思っています。ぜひ百々ちゃんを境内でたくさん探していただいて、そこからお参りが初めての方も楽しく行っていただければ」
このコラボレーションは2025年3月末までで、2024年7月からは新たなデザインが加わる予定です。