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News- 高知のニュース

【高知】障害乗り越え舞台で輝け!12月16日17日公演《高知市民ミュージカル 》

市民ミュージカルに出演する 川村 空さん
「障害があっても“輝ける場所”があるっていうのも伝えたい」

今週末(12月16日・17日)に高知市で上演される高知市民ミュージカル「Gift of Life ~にぎやかな植物園~」。ある植物園で巻き起こる人間と植物たちのドラマです。

経験の有無にかかわらず誰でも舞台に立てるこの市民ミュージカル、出演者は小学1年生から80歳まで。公募で集まった総勢90人の一般市民です。高知市の複合文化施設・高知市文化プラザ“かるぽーと”のリニューアル記念事業で、前作の「音の旅人」から11年ぶりの開催です。

出演者のひとり川村空さん。高知県立大学で社会福祉を学ぶ20歳の学生です。11年前の市民ミュージカルに小学3年生の時出演しました。
川村 空さん
「台本の漢字が読めなかったので、(年上の出演者やスタッフが)フリガナをふってくれた」
ミュージカルは今回が2度目ですが、出演にはためらいがありました。
川村 空さん
「オーディションの締め切り直前まで迷いに迷って…」
「中学3年生の冬、脳出血になってしまって。急にです。右半身にまひが残ったのと、言葉がしゃべれない状況になった」
「その時は、不安というよりも、今、なんで、病気になったかな、みたいな…悔しさというか」

15歳という若さで病に倒れた空さん。右半身がまひし、言葉を発することができなくなってしまいました。

川村 空さん
「ティッシュに息を吹きかける練習からやってみたり。私はマイナスにとらえてしまう部分がすごくあって、でも周りの方がすごい応援してくれて勇気をくださったので、リハビリも今まで頑張れた」

周囲に励まされながらリハビリを重ねた空さん。入退院を繰り返し、手術は7回を数えました。高校を卒業するころには、ほぼ日常の暮らしを取り戻しましたが、右の手足にまひが残っています。

練習を始めて約半年、この日は本番通りの「通し稽古」です。
ミュージカルの主人公は、日々思い悩みながら漫然と植物園で働く新人職員・舞。来園者たちの秘められた過去や思いに触れながら成長していきます。

空さんは植物園に通いながら草花のイラストを描く女性の役。手足の障害をほとんど感じさせない演技です。
川村 空さん
「社会には私のような、身体に障害のある方もいるし、いろんな方がいるっていうのも、ステージを通して知ってもらえたら」

演出・脚色・音楽 濱田 善久さん
「本番がもっとすごいと思います。(出演者の)テンションが上がると思います」
川村 空さん
「約90名の出演者と色々な方のサポートがあって、私も出演をすることができました。頑張るので、楽しみにしていてください」

子供から高齢者まで、障害のあるなしにかかわらずともに舞台に立つ市民ミュージカル「Gift of Life~にぎやかな植物園~」は、12月16日土曜日に開幕、あわせて3公演が予定されています。

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