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News- 高知のニュース

20ケース買う人も…第3のビール 増税前に駆け込み 「“焼け石に水”やけどね」【高知】

高知市にある酒店リカオー御座店。午前10時の開店と同時に多くのお客さんが訪れています。カートに乗せているのは、麦芽を原料としないビールテイスト飲料「第3のビール」です。

2026年にかけて段階的に酒税が改正され、税率が一本化されます。このうちビールに比べて格安の「第3のビール」の税額は、350ミリリットルあたり約38円でしたが、10月から9円ほど引き上げられ、発泡酒と同じおよそ47円に。一方、ビールは約7円引き下げられます。

こちらの店舗では350ミリリットル1箱の場合、「第3のビール」は250円から400円ほど値上げ。発泡酒はメーカーの出荷価格が上がるため、150円から300円ほど値段が上がる予定だということです。

リカオー御座店 櫻井 貴之 店長
「9月の最終週ぐらいから極端にお客さんの数が増えてきました。通常のケース数の2倍から3倍、多い方とか20ケースとか買って行かれる方も中にはいらっしゃいます」

店舗では駆け込み需要に備えて通常の2~3倍の在庫を確保し、販売スペースを増やして対応しています。

高知市から
「あさって(10月1日)上がるっていうき“焼け石に水”やけどね。(毎晩)2本とか3本とか飲むき、すっとないなるけんどね。基本自分の小遣いの範囲でやりゆうき、家計にうんぬんはない」
Q:お小遣いは減る?
「そら、減らあね」

高知市から
「主人が毎日飲むんで。あすは土曜日で混むと思ったんで、こちらのお店来るの(今月)3度目なんですけど、心配でもう1回最後に」

実はこの値上げ、高知市民にとってはかなり大きな痛手。総務省の家計調査によると高知市の1世帯あたりの「第3のビール」と発泡酒の年間消費量は50.68リットルで、全国1位。全国平均の2倍近くになっています。

リカオー御座店 櫻井 貴之 店長
「今のところ(値段が)上がっていない缶チューハイの方にお客さんもシフトチェンジしていったり、逆にビールが下がってくるので、ビールの方に流れていったり。10月1日から上がる新ジャンル(第3のビール)に関しても、景品や販促をして、できる限り売り上げを落とさないようにしていきたい」

手頃で人気の「第3のビール」や発泡酒の値上げ。お酒好きにとっては厳しい秋になりそうです。

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