夢だと思っていたことが現実に…桜井つぐみ選手 世界選手権3連覇「最後まで勝ちにこだわった」【高知】
2023年9月21日(木) PM6時50分

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「ツグミー・サクラーイ!」
日本時間の21日未明、セルビアの首都ベオグラードで行われているレスリング世界選手権の女子57キロ級・決勝に出場した桜井つぐみ選手。2022年の59キロ級世界王者モルドバのアナスタシア・ニチタ選手と対戦しました。第1ピリオドで1点を先制します。第2ピリオドでは相手選手の体勢を崩し後方に回り2点を追加、その後も積極的に技を仕掛けます。しかし、残り26秒。相手選手が片足タックル、後方に回られ2点を取られます。
それでも最後まで果敢に攻め、3ー2点と粘り勝ち。世界選手権3連覇を決めました。
桜井 つぐみ選手
「最後まで勝ちにこだわった試合になったかなと。地元のみなさんが応援してくれて自分もその期待に応えたいと思って、本当にいろんな人にがんばれって言ってもらえたので、すごく力になりました」
ともに戦ってきたコーチで父親の優史さんは。
父・桜井 優史さん
「夢を叶えてくれた『ありがとう』とつぐみには伝えました」
今大会で喉を痛めるほど応援。優勝を決めた後は家族全員で喜びを分かち合いました。
父・桜井 優史さん
「終始つぐみのペースで、つぐみの組み手で、つぐみが攻めている形になって。焦らずに強い気持ちをもって粘り強くしっかり(点を)取って。つぐみを象徴するような決勝戦だったんじゃないかなと」
一夜明け、桜井選手は。
桜井 つぐみ選手
「オリンピックってなるとあんまり実感はないです。(家族の)目の前で優勝したいなと思っていたので、最後国旗を持ってまわるところは妹の方を向いて手を振ったりしました」
「オリンピックっていうのをかなえることができて、夢だと思っていたことも現実に変わるんだなと思ったし、後輩たちには高知からでも頑張ったらオリンピックに行けるんだと示すことができて、みんなの見本になれるようにこれからもっともっと頑張っていけたら」
レスリングでは高知県勢初となるオリンピック出場。金メダルの期待がかかります。