「大観衆が詰めかけたスタンドをご覧ください！ユナイテッドの勝利を願うファンの熱気がびんびん伝わってきます。」

平日にも関わらず、高知県高知市の春野陸上競技場に詰めかけた来場者はユナイテッドのホーム戦で過去最多の7243人。去年（2022年）キングカズが訪れた時の入場者3305人の倍以上を記録しました。

サポーター
「もう、最高です。こんな日が来るなんて、川崎フロンターレとガチの勝負ができる！堅守速攻で2－1で勝つと思います。」

選手とサポーターの熱気に包まれた天皇杯の4回戦。ここまでJI相手に2度勝利し波に乗る高知ユナイテッドとJIの川崎フロンターレの対戦です。

ユナイテッドは、前半相手の攻撃で何度もヒヤリとする場面を迎えますが、キーパー上田がファインセーブ。一方、ユナイテッドにもチャンス。惜しくもゴールはなりませんでしたが、強豪相手に前半を無失点で切り抜けました。

四万十市から
「結構、見ごたえありましたね。我慢する時間が続いてたんですけど、高知にもシュートがあって頑張ってほしいです。」
高知市から
「すごい面白いですね。バチバチでどっちが勝ってもおかしくない。少ないチャンスをモノにしてもらって、高知もやれるんだというところを見せて欲しい。」

後半、ユナイテッドはゴールに迫りますが…迎えた35分、相手コーナキックの場面で先制点を奪われます。
サポーター「ああああああ」

その後もユナイテッドは勝利をあきらめずゴールを目指しましたが1対0で涙を飲み、高知県勢初のベスト8はなりませんでした。

三重から
「もうナイスゲームでした。見に来て良かったです。」
三重から
「惜しかったですね。チャンスはいっぱいあったんですけどね。決定機の差があった、選手一人一人がんばったと思うけれど、その違いが明確に出たかな。」
高知ユナイテッドの寮母 山本 志穂美さん
「見ました？きょうのこの会場の盛り上がり方。7000人超えのお客様が盛り上がって下さって、高知にJリーグやっぱり作らなきゃいけないなと思いました。」
Ｑ：選手にどんな言葉をかけたい？
「お疲れさま。いい試合を見せてくれて、高知のみなさまに感動を与えてくれてありがとうと。きょう帰ってまた、ご飯を作らないといけないですけど」
スタンドからは激闘を終えた選手に惜しみない拍手が送られました。

試合後、ユナイテッドの印象について聞かれたフロンターレの監督は…
川崎フロンターレ 鬼木 達 監督
「想定通りと言いますか、素晴らしいサッカーをしているなと思う。対戦相手によってしっかりとカウンターのところは必ず仕留めにいってますし、攻撃へのスピードと人数は非常に迫力がありましたし、非常にすばらしいチームだった。」

そして高知ユナイテッド吉本監督は…
高知ユナイテッド 吉本 岳史 監督
「強いて言えば延長戦もやりたかった。ただ選手はひたむきに守備の時間は長かったけれ、どよくやってくれたかな。高知家のスポーツを変えていきたいというのが我々のチームのモットーでもありますし、いろんな方々に協力してもらって、早くJ3を目指したいという部分に関しては希望が与えられたゲームが作れたんじゃないか」

惜しくもベスト8進出はなりませんでしたが「Jリーグ入りも夢じゃない」そう感じさせてくれた天皇杯でした。