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News- 高知のニュース

ひまわり乳業が開発 「とろみ牛乳」で誤嚥防止へ【高知】

高知県南国市の「ひまわり乳業」が飲み込む力が低下したお年寄りに向けて新たな飲み物を開発しました。

一見、普通の牛乳のように見えますが…実はこの牛乳、とろみがついています。

加齢などで飲み込む力が弱くなると食べ物や唾液などが気管に入り、場合によっては死に至る「誤嚥性肺炎」を引き起こすリスクが高まります。誤嚥を防ぐには粉末剤で水分にとろみを付け、食べ物をゆっくりのどに送り込むことが有効とされています。

ところが…

ひまわり乳業・吉澤 文治郎社長
「病院の関係者や介護の関係者と話する中で、牛乳ってなかなか簡単にとろみがつきにくいよって話を聞いて“あ、そうなんだ!”我々は乳業メーカーなんで牛乳にあらかじめとろみを付けたものを作って、スーパーとかで手軽に買えるようにしていければいいなと」

誤嚥性肺炎で亡くなった父親を思い出した吉澤社長は、高齢化社会に求められる商品作りに意義を感じ、おととし11月に商品開発に着手。管理栄養士などから意見を聞き、試作を繰り返すこと10回以上。大豆など植物由来の増粘剤を使うことで牛乳本来の味わいを失わずとろみをつけることに成功しました。

試飲した介護施設の利用者は…
「おいしかったですよ。ちょうどの味で。とろみがあっていいですね」
「すーっと、のどへ入って飲みやすかったし、ほど良い甘さで飲めておいしかった」

ひまわり乳業・吉澤社長
「良いリアクションをいただきましたのでとりあえずほっとしている。嚥下障害(飲み込む力の低下)が出てきたとしても、昔から飲んできたものを飲んで楽しく生活ができる世の中になれば」

今回、開発されたのは牛乳とコーヒー牛乳2種類のとろみ飲料です。「とろみ ひまわりミルク」は希望小売価格が235円。「とろみ ひまわりコーヒー」は215円で、通常の商品と比べて50円ほど高くなっています。

来月1日から県内の量販店などで販売されるほか医療施設でも活用されます。

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