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News- 高知のニュース

くい打ち機の歴史や進化も学べる 技研の情報発信拠点「RED HILL 1967」完成【高知】

高知県香南市赤岡町の約4600平方メートルの広大な敷地に完成したのは、高知市布師田の機械メーカー技研製作所の情報発信拠点。その名も「RED HILL 1967」です。創業者・北村精男会長の生まれた赤岡の地に、構想からおよそ半世紀を経て完成。セレモニーには浜田高知県知事をはじめ、関係者約300人が招かれました。

技研製作所・北村精男会長
「実証の施設を建てて、百聞は一見に如かずで見ていただいたら、一番分かりやすいのではないかということに着眼し、努力してきました」

場内は、工事現場をリアルスケールで再現した「実証展示場」・「杭打機のミュージアム」・「研究棟」・「工場」の4つのサイトに分かれています。

こちらは見学者が工事の様子を間近で見られる実証展示場。
中川哲記者
「今、サイレントパイラーを使って『矢板』という杭を打ち込んでいるんですが、音もほとんどありませんし、振動も全く無いですね」

主力商品のくい打ち機『サイレントパイラー』は、騒音や振動が少なくコンパクトなため、狭い工事現場でも使いやすいのが特徴で、今では世界40以上の国や地域で使われています。そんなサイレントパイラーの1号機が展示されているのが“世界杭打機ミュージアム”。機械遺産に登録された手動式の1号機のほか、世界のくい打ち機が並び、歴史や進化を知ることができます。

また研究棟では、パイラーで打ち込んだ杭を壁のように並べ堤防の決壊を防ぐ工法をパネルや動画で展示。防災に取り組んできた会社の歩みを紹介しています。

技研製作所・北村精男会長
「半世紀近くかかっているので、思い入れは強いですよね。堤防というのは土だけじゃない、色々なやり方があるんだという事を分かっていただきたい」

RED HILL 1967は、5月16日から無料で公開され、誰でも見に行くことができます。