温かい食事を被災地へ 飲食店などが「防災キッチンカー協会」立ち上げ 【高知】
2023年1月27日(金) PM7時27分
被災地に温かい食事を届けたいと県内の飲食店などがユニークな防災団体を立ち上げました。
できたての店の味をイベントなどどこでも楽しめるキッチンカー。きのう(26日)県内でキッチンカーを所有する飲食や建設などの企業6社が「防災キッチンカー協会」を立ち上げました。
災害時の避難所などに温かい食事を届けることや、長期保存が可能な防災食を開発することが主な活動内容。発起人は高知市帯屋町のハンバーガーショップ「5019 PREMIUM FACTORY」の経営者・森本 麻紀さんです。
5019 PREMIUM FACTORY 経営者・森本 麻紀さん
「私自身も被災地に手伝いに行ったりしたこともあるんですけど、つらい時こそ食は元気になる、生きる糧になると思って私たちに何ができるのだろうって思ったら行けるじゃん現場に!車でって」
きのうは高知市の公園で試食会を開き、その場にいた人たちに薫製カレーやローストビーフ丼などをふるまいました。
高知市から
「災害時は心細いと思うので、こういう温かい食事をいただくだけでも気持ちがホッとしますよね」
こちらは移動カフェ「Locafe」として使われているトレーラー。南国市の食品加工会社が5年間の長期保存が可能な自社の乾燥野菜が入ったうどんをふるまいました。
SLICK・森田 直剛社長
「食品加工の事業をしていて、ドライフルーツとかドライ野菜を作っていて防災食に使えるのではないかと」
川辺 世里奈アナウンサー
「葉物野菜はシャキシャキでニンジンやキャベツの味もしっかりします」
離乳食を卒業したばかりの1歳の赤ちゃんもパクリ。
高知市から・1歳の子を持つ母親
「(非常食は)子供がむせたり詰まる心配があると思うので、こういう物の方が食べさせやすいかな」
災害時には停電や燃料不足も心配されますが…
川辺アナウンサー
「こちらのキッチンカー、太陽光で発電しています」
蓄電もできるため夜間でも調理ができます。協会は今後、避難所の運営訓練のほか高齢者やアレルギーがある人も食べやすい防災食の開発を行っていきます。