ポイントは“防護服の外側を触らない” 未知の感染症に備え防護服の着脱訓練【高知】
2022年11月25日(金) PM7時30分
特殊なスーツに身を包んだ女性。その正体は県内で発熱外来に携わる看護師です。
高知大学医学部附属病院で、未知の感染症の発生に備えた防護服の着脱訓練が行われました。
参加したのは県内の病院や保健所で感染症の診療などに携わる医療従事者およそ40人です。
防護服は1人では脱いだり着たりできないため3人一組になって訓練しました。
新型コロナの場合は帽子とマスク、ガウンを身に着けるスタイルで診療に当たりますが、未知の感染症が発生した場合は肌の露出だけで感染する恐れもあるため、足先から頭まで全身を覆う防護服を身に着けます。
嶺北中央病院 田中貴大さん
「(帽子とガウンだけだと)動くと隙間が出たりしてくるので安心」
手袋は破れることを想定して2重です。
発熱外来で働く看護師
「(Q.着てみてどう?)すごく暑いのと手袋が結構大きくて、細かい動作とかはしにくいのかなと」
ポイントは「脱ぐときに絶対に手袋やスーツの外側を触らないようにする」こと。
ウイルスが付着している部分を触らないように2人がかりで脱いでいきます。
補助役「やりにくそ…」
体験者「脱げませんね」
高知大学医学部附属病院 山岸由佳教授
「外側が一番微生物に汚染されているので、汚れていないところを上手に(使って外側を)中に入れて脱ぐっていうことが重要」
今回の訓練を皮切りに高知大学医学部附属病院では、今後も年に1度は未知の感染症を想定した訓練を行う予定です。