“西敷地”また振り出しに…「東横イン」案は基準満たず 市長「任期内に方向性決める」【高知】
2022年11月16日(水) PM7時00分
高知市が所有するオーテピア横のいわゆる「西敷地」の活用は、中心部の街づくりの核として注目されています。
高知市が事業案を公募した結果、ビジネスホテルを全国に展開する「東横イン」のみが提出しました。
その案がこちら。ホテル機能を備えた12階建ての複合ビルです。
1階にはボルダリングやボールプールなどの遊び場を2階にはよさこい情報などを発信する市民ギャラリーを設けます。
さらに、駐車場は日曜市やよさこい祭りの期間中全面開放します。
おととい(14日)行われた東横インの公開プレゼンテーションでは、選定委員から厳しい意見が・・・
選定委員会 広末幸彦副委員長
「この土地がどういう場所か認識した上でやっていただきたい。ホテル単独の出店計画にしか私には思えませんでした」
選考委員会は周辺環境への配慮や地域との協働・連携など12項目を点数化して審査。
その結果、1000点満点中、396点と最低基準の600点を大幅に下回り、優先的に交渉できる業者の候補には選ばれませんでした。
総評として「日常的なにぎわいの創出に課題がある。
地域活性化の取り組みと連携した具体的かつ積極的な提案が得られなかった」などとしています。
これを受け岡崎市長は会見を開きました。
岡崎高知市長
「今回選定が最低基準を満たさなかったということは残念ではありますけれども。厳正中立な審査の結果で、そのことを受け止めたい」
その上で、もう一度事業案を公募するかなど自らの5期目の任期である1年以内に方向性を決めたいとしています。
西敷地をめぐっては当初、高知大学などが入る複合施設を建設する計画でしたが不透明な選考過程に批判が相次ぎ市は3年前に計画を撤回していました。
西敷地の利活用計画は再び、振り出しに戻ります。