高知市中心部から車でおよそ40分。
日高村ののどかな田園地帯に今年8月にオープンした「貸切宿　芽」です。
空き家をリフォームした1棟貸し。
和と洋の寝室があり1泊3万3000円で大人4人、子供2人まで泊まれます。
また、ヒノキ風呂からはこんな景色が楽しめます。

経営するのは高知の食に魅了され、3年前に神奈川から移住した松倉はるかさん（40歳）
地域おこし協力隊員として地元の観光協会で活動しています。

「貸切宿　芽」松倉はるかオーナー
「仁淀川流域は宿泊施設が少ないこともあり、1つの拠点になればと思い宿をオープンした」

きょう（27日）から提供を始めたのが、動物性の食品を一切使わない地元野菜が中心のオリジナルオードブルです。
完全菜食主義者である「ヴィーガン」に対応しています。
日高村を訪れた外国人観光客のヴィーガンの悩みを知ったことがきっかけでした。

「貸切宿　芽」松倉はるかオーナー
「いろんなものにカツオだしやチキンブイヨンが入っていて、気をつけなければいけない。でも文字が読めないので手を出しにくい。日本に来たら自分たちがもってきたものを食べるしかない」

そこで松倉さんは地元の弁当店と共同でオリジナルオードブルを開発しました。
田舎寿司はカツオ出汁ではなく干しシイタケの戻し汁を使い、ズッキーニはパン粉とオリーブオイルで焼いています。
また、白ワインにつけ込んだ特産のフルーツトマトも。
きょうは地元の関係者を招いて試食会が開かれました。

地域おこし協力隊
「おいしかった。すごく食べ応えもあって、揚げ物もしっかり入っている」

日高村観光協会
「田舎寿司はシイタケのだしが効いておいしかった。ヴィーガンじゃなくても味がおいしいので、これだったらみんな満足して食べられると思った」

オードブルはヴィーガン以外の人も楽しめるよう皿鉢料理や唐揚げもあります。

「貸切宿　芽」松倉はるかオーナー
「外国の方が多く訪れ、日高村全体でヴィーガンを取り扱える村になったら」

「貸切宿　芽」の営業日は来年3月までは金・土・日・祝日で、4月以降は増える予定です。