県内初!「スマホで色が分かる信号機」導入 視覚障害者が安全に横断を【高知】
2022年3月22日(火) PM6時50分
高知市幸町にある交差点です。
横山すみれ
「今回この信号機に導入されたのは、スマートフォンのアプリを使って信号が青になったかが分かるシステムです」
こちらの信号機は、Bluetoothの電波でスマートフォンのアプリと通信をして信号の状態を利用者に伝えます。
横山記者「アプリを開くとここの交差点の名前が上に出て、信号機が表示されます」
アプリ音声「南北方向が青になりました」
横山記者「いま北方向へ向かう信号が青になりました。アプリ上でも青になり、手元にも振動が来ています」
交差点の名前や今の信号の色が読み上げられるほか、青になるとスマートフォンが振動して知らせてくれます。
きょう(22日)は視覚障害がある近隣住民が使い方を教わりながら、実際にアプリを使って横断歩道を渡りました。
宮脇忠支さん
「仕事場へ行くたびにここを通らないといけなかった」
「怖かったですね、車の流れに沿って歩いていた。車が南北に進んでいるので南北が青なのかな?って」
「(Q.車の音で判断していた?)そうそう。(アプリは)いいですね、音で知らせてくれるので」
このシステムに対応した信号機は全国で設置が進んでいますが、県内に導入されるのはこちらの交差点が初めてです。
以前は信号が青になったことを音声で知らせる信号機が設置されていましたが、住民から「音が気になる」という意見があり音声が使えない状況になっていました。
高知県警察本部 交通規制課・島崎聡次長
「利用していただいて渡っていただいているのを見て、この交差点に整備してよかったなと思う」
県視覚障害者協会によると視覚障害者のスマートフォンの使用率が低いという課題もあり、県警はこのシステムだけでなく音声式の信号機の整備も進めることにしています。