”仁淀ブルー”に銅矛、鳥毛ひねり…仁淀川流域の歴史や文化紹介する企画展【高知】
2021年8月19日(木) PM7時00分
魅力は「ブルー」だけじゃない。清流・仁淀川流域の歴史や文化を紹介する企画展が高知市で開かれています。
四国最高峰の石鎚山系から県内7つの市町村をまたぎ太平洋にそそぐ清流・仁淀川。3年連続で国交省の水質が最も良好な河川に選ばれその美しさは「仁淀ブルー」と親しまれています。高知城歴史博物館で開かれている「地域展 仁淀川」では指定文化財を含む貴重な資料およそ80点を展示し流域の歴史と文化を紹介しています。
こちらは今回の展示で最も古い弥生時代の銅矛です。土佐市の波介地区で出土したもので青銅器の製作技術を持つ九州や中国地方の豪族から贈られたものとみられています。つまり仁淀川流域の平野部には弥生時代から有力者がいたことがわかります。
またこちらは南北朝時代の薬師如来像。佐川町黒岩地区の薬師堂に伝わっていたものでこの企画展のために調べなおしたところ戦国時代に勢力を誇った豪族・片岡氏の名前が背面に記されていることが新たに分かりました。仏像から流域の栄華を伺い知ることができます。
一方、上流域・仁淀川町で江戸時代から続くのが土佐三大祭りのひとつ秋葉まつりです。特に、鳥の毛のついた長い棒を投げ合う「鳥毛ひねり」は祭りのハイライト。
野村舞アナ「そんな鳥毛の実物も展示されています。長さは7メートル重さは6キロで持ち上げる体験ができるんですが…私1人の力では持ち上げることができません。これを投げて受け取るのは本当にすごいと思います」
試しに持ち上げた男性も「重いです思ってるより重いですね」
このほか会場では「仁淀ブルー」の名付け親である写真家・高橋宣之さんの映像作品も上映されています。
高知城歴史博物館横山和弘副館長「仁淀川は全国的に大変美しい川として知られている。自然の美しさはもちろん歴史や文化ほかにも興味深いものがたくさんあるので紹介できたら」
地域展「仁淀川~流域の歴史と文化~」は9月5日まで高知城歴史博物館で開かれています。(※高知城歴史博物館は8月21日~9月3日まで休館)