とさでん交通決算 過去最大8億2400万円の赤字 【高知】
2021年6月4日(金) PM7時08分
とさでん交通が昨年度の決算を発表。新型コロナの影響を受け、過去最大の赤字です。また片岡社長が退任し後任に樋口 毅彦監査役が就任する見通しとなりました。
2014年の発足以来、2018年度まで黒字経営を続けてきた「とさでん交通」。しかし2019年度新型コロナの影響で発足以来、初めての赤字に転落。感染が拡大した昨年度は過去最大の8億2400万円の赤字になったことがきょう(4日)発表されました。
とさでん交通・片岡 万知雄 社長
「会社としては存続の危機といった規模の赤字」
利用客が大幅に減少したことにより路線バス事業は7億4900万円の赤字、路面電車事業は前年度のおよそ5倍にあたる3億800万円の赤字です。
さらに収益の柱であった高速バスや貸切バス、航空関連事業などものきなみ赤字に。経常利益はおよそ15億円の赤字となりましたが、国や市町村などからの新型コロナ関連の助成金が6億円を超えたことで8億円台の赤字に留まりました。
またきょうの取締役会で役員人事が内定し片岡社長が退任。新たに県庁出身で、とさでん交通の樋口 毅彦監査役が就任する見通しで、6月25日に開かれる株主総会後の取締役会で正式決定する予定です。