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News- 高知のニュース

紫雲丸事故から66年「1日も忘れることはない」生徒28人が犠牲となった南海中学校で追悼式【高知】

1955年5月11日の早朝、本州と四国を結ぶ連絡船「紫雲丸」が高松市の沖合で貨物船と衝突し、わずか4分ほどの間に沈没しました。

修学旅行中だった高知市・南海中学校の生徒117人のうち、28人の尊い命が失われ、この事故では合わせて168人が犠牲となりました。

きょう(11日)開かれた追悼式には遺族や同窓生、南海中学校の生徒などおよそ200人が出席。代表の生徒が追悼の意を述べました。

南海中学校 生徒会長 柿本准星さん
「毎日家族と話ができること、友達が元気に過ごしていることに感謝し、先輩方の思いを受け継ぎながら命の重さを考え続けていきたいと思う」

出席者は犠牲者の名前が刻まれた記念碑に花を手向け、祈りを捧げていました。

姉を亡くした武島東亜子さん
「(姉の)同級生を見たら生きてたらあれくらいかなと、でも心の中ではそのまんま。あちらで友達と元気で楽しんでそれと『私を守って』と言っている」

同級生
「花海道を歩いていたら何人か同級生の納骨堂がある。その前で『きょう行ってくるきね』と声をかけて今朝来た」
「65年も生かされたから感謝しています。亡くなった人に『ありがとう』と言って
きょうもお参りしてきた」
「1日も忘れるということはない」

南海中学校の3年生は10月の修学旅行で関西方面に行く際に高松港に立ち寄り、犠牲者の追悼を行う予定です。