高知市役所は大混乱 高齢者ワクチン接種の予約受付を一旦停止 【高知】
2021年4月23日(金) PM7時03分
高齢者向けの新型コロナワクチン接種の予約の受付がきょう(23日)から高知市で始まりました。
予約の申し込みが殺到したことによりシステムが停止し受付会場の高知市役所は大混乱。受け付けを一旦停止する事態となりました。
午前10時
中川 哲 記者
「こちらは高知市役所に設けられた特設会場です。ご覧のように多くの人が詰めかけ、その順番を待っています」
混雑は館内だけではありません。外にもこの行列。高知市では5月6日から高齢者への新型コロナワクチンの接種が始まります。
4月20日におよそ10万人に接種券を発送し、きょうから予約の受け付けを開始しました。予約はインターネット・電話、そして市役所の窓口の3つの方法で受け付けます。
しかし午前9時に申し込みが始まるとインターネットに想定以上のアクセスが殺到。予約を受け付けるシステムが壊れ、電話や窓口でも一時予約ができなくなりました。
市役所では1人目の受付におよそ1時間を要しました。
予約に来た人
「電話してもつながらない、ネットでもつながらないので、それで来た。やっぱりな(混雑してるな)と思った」
なかにはいらだちを隠せない市民も。インターネットや電話で予約ができないことから多くの市民が市役所に駆け込みました。高知市ではきょう800人が市役所で予約をすることを想定していましたが、実際には2000人近くが殺到。急きょ26日(月)以降に予約ができる整理券を配ることにしました。
川辺 世里奈アナウンサー
「午後1時半を過ぎました。午前中と比べると混雑は緩和されたようですが整理券を求める人の列は絶えません」
そして…
職員
「本日の特設会場の受け付けを一旦これまでの中に入っている方で終了いたします」
午後2時30分システムの復旧が難しいことから全ての予約受け付けを停止することにしました。
午後3時、この混乱を受け高知市は緊急会見を開きました。
「市民の皆さまからの予約が非常に集中したということで、混乱を招きましたことをお詫びいたします」
高知市ではきょう1万2215件の申し込みに対して1万375人の予約を受け付けました。
トラブルをうけて高知市はあす(24日)あさって(25日)の電話とインターネット受け付けを中止。電話は26日(月)から、インターネットは27日(火)からの受付開始を目指しています。また市役所では28日(水)以降に予約をすることができる整理券を26日(月)に配ります。
県内の高齢者用ワクチンをめぐってはきょう、5月17日の週までに192箱20万回分が届くことが分かりました。これは県内の高齢者の40%が2回接種できる量です。
6月末までには県内の高齢者全員が2回接種をできるワクチンが確保できる見通しが付いています。