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News- 高知のニュース

消防隊員が”ドローン試験”に挑戦中 救助活動強化へ 6月からの本格運用めざす【高知】

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「エンジン始動よし、離陸します」

真剣な表情で無線操縦機を握りしめる消防隊員。隊員たちが挑んでいるのは、ドローン操縦のライセンス取得試験です。ドローンはこれまで、高知市皿ヶ峰で発生した林野火災や、鏡村で建物火災が起きた際に、延焼方向の確認などに使ったことがありますが、その際、高知市消防局にはドローン操縦者が3人しかいませんでした。

そのため南海トラフ地震などの大規模災害に備えて、ドローンでの救助活動を行える人材を多く確保しようと、隊員60人がライセンスを取得することになりました。

このライセンスは「ドローンオペレーターB級技能証明書」というもので、合格すると国交省が定めたガイドラインの基準を満たし、安全性を確保した操縦者と認められます。

試験では、ドローンの前後左右の移動がスムーズか、また、しっかり停止させることができるかなどがチェックされ、5分から8分ほどの実技のあと、その場で合否が言い渡されます。きょう(16日)は15人が受験し、全員が合格しました。

「うまい、OKです。合格です、お疲れさまでした」

北消防署 消防司令補
森本真司さんインタ 
「ドローンの強みというのは上から災害の状態を把握、捜索などができるということで、より一層迅速に救助、災害(の被害)を抑えることができるかなと思っている」
「訓練にも使用して活用していって、実際の現場でも使えるようにしていきたいと思う」

ドローンにはスマートフォンの電波を感知する機能が備わっており、山で人が遭難した場合、カメラで探すより遥かに早く、遭難者を見つけ出すことができると期待されています。

高知市北消防署と中央消防署では、今年6月からの本格的な運用を目指しています。