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News- 高知のニュース

ホテルマンが“キュウリの箱詰め”!?新型コロナで苦境に立つホテル従業員を異例マッチングで救え【高知】

高知市にあるJA高知県のグリーンはるの・集出荷場。
ここでは去年11月から高知市内のキュウリの選別が行われています。
迷いもなくテキパキとキュウリを箱に詰めるのは下元次利さん(48歳)。
職業は農家・・・ではなく、ホテルのフロント係です。
縁遠い業種で働くことになったきっかけは“新型コロナウイルス”でした。

下元さんが勤めている高知サンライズホテルは、去年12月軽症患者の受け入れを始めました。
それに伴いホテルで勤務する従業員は1日4~5人体制に。
27人いる従業員は勤務日数の削減を余儀なくされています。

(高知サンライズホテル・古谷文平営業本部長)
「(従業員の)労働意欲の減退につながることを非常に懸念しまして、JAさんに相談させていただき今回の取り組みが実現した」

慢性的に人手不足に悩まされている農業の仕事を手伝うことになったのです。
JA高知県が働きたい場所などの希望を聞き、マッチングを行いました。
現在9人の従業員が春野町のほか、土佐市や南国市などで働いています。
シフトが月10日に減少していた下元さんも、外に出られる機会が増えたことに喜びを感じているといいます。

(高知サンライズホテル・下元次利さん)
「工場での作業は初めてでしたので緊張はしましたけど、今は少しずつ慣れてきてるところです。コロナが収束するまで、できたらこういったところで働けたらいいな」

(JA高知県 宗本直也さん)
「今回の連携をきっかけに幅広い業種の方からお声をいただければ、ご協力できるところは今後も連携していきたい」

高知サンライズホテルは夏ごろまでにホテルとしての営業を再開したい考えで、JAでの従業員の勤務は6月末までを予定しています。

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