阪神・藤川球児投手“秘話”語る メジャーから独立リーグへ「龍馬の生き方」が後押し【高知】
2020年11月16日(月) PM6時15分

坂本龍馬の誕生日の15日、阪神タイガースの藤川球児投手が高知市に凱旋。龍馬賞の授賞式で県民への感謝や知られざる秘話をアツく語りました。
5日前に引退試合を終えたばかりの阪神タイガース藤川球児投手。高知県内の報道11社が選定し今年1年県内で活躍した個人や団体に贈る第35回龍馬賞を受賞しました。
阪神最多の782試合に登板し日米通算245セーブを挙げるなど22年にわたる活躍と故郷・高知に明るい話題や元気を届けてくれた功績が評価されプロ野球選手では初めての受賞となりました。
藤川投手は受賞のあいさつで「まさか人生の中で一番自分が大事にしていて心の師と仰ぐ坂本龍馬さんのこういった賞をいただけること本当に光栄に思います。ますます、これからの自分の胸を張って人生を送らせてくれると思います」と話していました。
会見では県民への感謝の思いや知られざる秘話を語りました。
藤川投手
「今回、車で帰ってきてる時に南国インターを過ぎて高知の街並みが左側に見えた時は妻と帰ってきてたんですけどなんかいつもと違うなと。休みに来た感じじゃなくて藤川球児という、もう1人いる野球選手の自分が誇らしいというか故郷に錦を飾るというかみんな喜んでくれるぞという、よくできたんじゃないかなという思いで高知インターを左から降りました」
有終の美を飾った引退試合。そこには高知への感謝の思いがありました。
藤川投手
「すべてが終わった11月10日の日には高知県からも表彰されて、知事まで来ていただいて。阪神対巨人という試合の冠に高知県がなるという、これってすごいことで阪神球団もビックリしてましたし、まるで自分がやってることじゃなかったのかなという。最後に夢のような1日だったんですけど、それもこれも全て高知県が自分を育ててくれたと思ってて、県民の皆さんに言いたいのは感謝と、そういう素晴らしさをつないでいくんだぞっていうのを自分も含めて県民の親御さんたちにはお願いしたい」
今回、高知に帰省後すぐに桂浜の龍馬像を訪れた藤川投手。メジャーリーグ時代の2013年、肘の手術をする際、坂本龍馬の「自分で道は切り開いていく」という生き方を自身に重ね大きな決断をします。
藤川投手
「アメリカで野球をやってメジャーリーグでやる野球っていうのが自分の中でどうしてもつまらなくなったと、正直言うと。夢とか希望を感じられないような人生になりそうだったということで、野球を退こうかというところでその対比として一番、自分の人生における頂点と言われる目指した野球の世界と自分が生まれたところというこの一番大きな差のまずはこっち(高知)に戻りたいと。地元の子供たちに何かを感じてもらえるのかなと思ってもう一度野球を楽しんでやりたいと思って肘の手術をやりたいと思いましたんで今自分にとって最良の判断っていうので高知独立リーグ、FDを選んだんですけどあの時の環境、光景忘れないし、高知の暑さいい思い出じゃなくてもう一度やりたいと思うくらい楽しかった」