KSS- 第240回 番組審議会議事録
- 日時
- 2021年3月18日(木)10:30~12:00
- 場所
- ちより街テラス会議室
- 対象番組
- 「わ・す・れ・な・い 未来へ・・・10年目の総検証」
2021年3月11日(木)15:15~16:50 制作:フジテレビ
議事概要
- 津波は、決して一つの形ではなく、いろんな形があり予測も出来ない。それが7つのタイプの津波として紹介され、大きな津波もあれば、くるぶしぐらいの高さの津波でも足をさらわれ身動きが取れなくなる。高齢者たちが逃げることがいかに難しいかということも伝わり、そういった意味で「映像を石碑として位置づける」という考え方は、メッセージ性としてはすばらしいと思いました。
- 津波の種類を取り上げたいのだったら、そこに特化して科学的な分析とかの視点で、もっと掘り下げた番組構成にして欲しかった。
- 明治時代津波がここまで来たと知らせる石碑の写真。その向こうには、民家の屋根が写ており、作者はずっと警鐘を鳴らしてきた。そのあたりを取り上げるのかと思ったら、震災映像とCMの繰り返しでうんざりしました。このテーマの番組ならスポンサーを頼ることなく、自費でするくらいの思いはないのかと言いたい気持でした。
- ドラマの番組宣伝やCMを出すことで、番組自体が分断されていました。好意的にみれば、リアルな津波映像の次にCMに切り変えることで、視聴者がほっとするかも知れないですが、やはり違和感を覚えました。
- 妻から映像を見せるのは、小学生には早い。せめて中学生ぐらいになってからとの指摘がありました。母親からするとショッキングな映像で見せることに抵抗があるようでした。
- 津波で人が流されるシーンを自身のカメラで撮っていた高齢の方が、何の為に撮影したかの質問に「以前の震災時には、映像を見ていないから逃げようとしなかったが、この映像を見たことで、次の災害時、怖いと感じて逃げてくれるようにとの願いで撮影した。」の言葉に感動した。
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