KSS- 第234回 番組審議会議事録
- 日時
- 2020年7月16日(木)10:30~11:30
- 場所
- 高知さんさんテレビ 2F 会議室
- 対象番組
- FNSドキュメンタリー大賞ノミネート作品
「“異才”たちの凸凹道~不登校17歳 東大へ行く~」
2020年6月20日(土)25:20~26:15 制作:関西テレビ
議事概要
- この番組は、教育問題、ROCKETの取り組みの紹介?それとも、少しハンディキャップを持った子供たちのことを描いたのか。そこが明確に整理されていないため、雰囲気はすごくあったのですが解決がつかなく、違和感を覚えました。
- 鯉のぼりを作っている寛泳くん。仮に、違う時代に生きて職人だったら、問題なく普通の生活ができているんじゃないかと。発言する能力もありながら、現代の学校という枠組があるがゆえに悩んでいる現実があり、本当に大きな問題提起で、実験的な取り組みを紹介した番組だと思いました。
- 中邑教授の人との対話がすごく自然な感じで映し出されていたと思います。異才の子たちに接するのも、ただ単に擁護するだけじゃなく、きちっとした対話をされていたのがすごく印象に残りました。
- この取り組みは、庇護、セーフティーネットとして、社会が彼らをどう守っていくかという話ではなく、社会がどう受け入れるんだという問題を客観的に伝えており、構成的にも優れた内容だと思いました。
- 彼らが異才になったかと聞くと「NOだ」と教授が言われていたのですが、「いったい、ROCKETにとっての異才って何?」、あの力強く「NO」と言う根拠は?異才ってどこまで成長したら認めるのか。その辺の決まり事が分かりづらく、枠にはまらない子供たちを連れてきて、プロジェクトをしているのに枠自体を作る事に違和感があります。
- 疑問も消化不良もあるのですが、皆さんの意見を聞いていて私たち見ている側に対して、何かのメッセージを投げかけた番組作りかと感じてきました。
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